連載ブログ くりかえし原点、くりかえし未来。

アルパカの原毛から、セーターを作る。

2012年09月21日

東京に持ち帰った、アルパカの原毛を、
上田義彦さんのスタジオで、こわごわ広げてみた。
やはり見事にアルパカの展開図になっている。
獣毛の専門家、緒方伶香さんに見てもらうと、
臭いも少なく、艶があって綺麗との評価。まずは一安心。
撮影と取材のプロジェクトの本堂からはやや脇道にそれるが、
刈るところから立ち会ったアルパカの原毛を、
緒方伶香さんに紡いでもらって、その毛糸からセーターを作る。
一頭のアルパカから、どんなセーターがいくつできるか。

スタジオに広げられたアルパカの原毛

においを嗅ぎつつ確認する緒方伶香

  • プロフィール 原 研哉
    グラフィックデザイナー/武藏野美術大学教授。デザイナーとしての豊富な実践に加え、デザインを社会構想に並立させ、産業ヴィジョンの具体的な立案とその可視化に注力している。一方でコミュニケーションをやわらかくとらえ、理解や記憶を自然に成立させていく道筋を、デザインを通して探求している。

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