連載ブログ 緑のシェード

成功者に学ぶ、プランターでゴーヤを育てるコツ ─緑のシェード実験 その20─

2011年09月21日

今年、プランターでゴーヤを育てた方もたくさんいらっしゃると思います。
ゴーヤは育てやすい植物だと思いますが、プランターの場合、地植えと比べると少しコツがいるようです。我家は残念ながら葉が思ったように繁りませんでした。かさかさ乾いた感じで葉が大きくならなかったのです。少々早いのですが取り払ってしまいました。

ネットの取り外しは、軒下に付けたヒートンからフックを外すだけ。とても簡単でした。このネット用フックは来年も使えます。取り付けの様子はこちら。
ネットはアイデアネットという商品名で売られていたもの。白い色も気に入りましたし、25ミリ角と目が細かく花柄などが散らなくていいかなと安易に考えて求めたのですが、ネットの内側にプランターを置いた為か、葉の成長を阻害したような感じになりました。緑のシェード用ネットはつるものネットとして売られている10cm角目のもの方がよさそうです。

うまく育たなかった原因は、本やインターネットで得られる情報だけではどうもよくわかりません。
そこで、プランターで上手に育てている方々に実際にお話を伺ってみることにしました。撮影はいずれも9月上旬です。

Iさん:南面の1間の窓を2本のゴーヤでカバーできました。ゴーヤを植える時、完熟牛糞を混ぜました。
  • あばしゴーヤ(市販の苗)
    植えた時期 5月上旬
    培養土と完熟牛糞1:1
    プランターサイズ 13リットル
    ネット 10cm角のツルものネット
Sさん:南面の1間の窓を5本のゴーヤで覆っています。ゴーヤがどんどんなるのでお友達にもあげています。
  • 百成レイシ(種から育てた苗)
    植えた時期 6月
    培養土+再生した土(自家菜園を作っている人に再生してもらった)
    プランターサイズ 25リットル
    ネット 3cm角くらいのネット+10cm角のツルものネットを合わせている
Kさん:70cm巾のプランターを3つ並べています。1鉢に苗は2本で、追肥は化成肥料を2週間に1回程度。
  • あばしゴーヤ(市販の苗)
    植えた時期 5月連休中
    培養土
    プランターサイズ 42リットル
    ネット キューリネット
4本で2階南面のバルコニーの2間を覆うつもりでしたが葉が思うように繁りませんでした。HN(筆者)
  • 太レイシ・長レイシ・よくなるゴーヤ3種類(市販の苗)
    植えた時期 4月中旬
    培養土
    プランターサイズ 33リットル
    ネット 2.5cm角のマルチネット
失敗した私が、成功者に学ぶ点はたくさんありました。
  • 気温が25度以上になると伸び始めるので、植える時期は6月に入ってからで十分。早く植えると早く枯れ始めてしまい、残暑に対応できない場合もある。
  • 培養土にはいろいろな品質があるので、元肥を入れておくと安心。
  • ネットはツルものネットとして売られている10㎝角目のものがよい。
  • プランターは深めのものを選ぶ。根が十分張れるように大きく深めのプランターに、1株か2株植えるのが理想。
  • 本葉が10枚くらいになったら先端のツルを摘芯する。こうすると脇芽が出て横に広がって面になる。
    摘芯を繰り返して面を広げることができる。
  • 成長が活発になったら水はたっぷりとやり、2週間に一度くらい追肥する(化成肥料、水溶性肥料でも)がやりすぎは禁物。土が硬くなったら、根を傷めない程度にほぐしてやる。
最後に南相馬市の仮設住宅に設置された緑のカーテンの写真が届きましたのでご紹介します。少しでも被災者の方々の暑さ対策になればと、全国から寄せられた善意のゴーヤのカーテンです。(9月16日撮影)

皆さんの緑のシェード(カーテン)はいかがでしたか。

  • プロフィール くらしの良品研究所所員
    H.Nさん

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