そのぎ茶は、おからや菜種粕などの有機肥料を使用した茶の葉に適した土で栽培されます。製法も煎茶と少し異なり、茶葉を傷めない自然な製法でつくるため、丸く巻いた勾玉状の茶葉が特徴の玉緑茶と呼ばれる緑茶です。

この全国生産割合が4%未満の玉緑茶、形状にも意味があります。勾玉状の茶葉は、急須の中でゆっくりと開くので、ゆっくり抽出された風味は、一煎目だけではなく、二煎目、三煎目と異なる味を楽しむことができます。

「煎茶と玉緑茶のように、緑茶にはたくさんの種類があり、産地でも味が異なります。私は、この違いを感じてもらい、緑茶を楽しんでもらおうと、そのぎ茶を持って全国を回っています」そう話すのは、小林幸男さん。

「緑茶の香り・旨み・水色には、心を癒す不思議な力があります。家の中だけでなく、外でも楽しんで欲しい」急須で緑茶を淹れる。昔は当たり前だったこの時間を、いま暮らしに設けている人はどれだけいるでしょう。

「みなさんには、味わうだけではなく、淹れる楽しみも持ってもらいたい。その日の気分で茶葉を選び、淹れ方を変える。そんな楽しみが広がって欲しい」そんな想いで作られた東彼杵町の緑茶。

簡単に美味しい緑茶が味わえる『うらら茶』、後味の甘みが爽やかな『いこい茶』、低温でじっくり抽出すると驚く甘みの『みちる茶』。森林浴に行った時のような、ホッとする”お茶の時間”をお楽しみください。