「自然とともに、一歩一歩。」

1995年、無印良品キャンプ場の開業の準備は、ガイドマップづくりから始まりました。近隣の公衆電話やATM、ガソリンスタンドの場所、食材が買える商店など、安心してキャンプを楽しむための基礎情報をご案内する手段が、当時は他になかったのです。あれから20年。すでに無用の長物となったマップを眺めると、時代の変化の大きさに改めて気づかされます。

大きく変わった人間社会に比べ、自然は変わらないように見えます。私たちのキャンプ場にも、たしかに時代を超えて連綿と続く自然の営みが息づいています。でも、それとて20年前と同じではありません。開業当初はキャンプ場の空を埋め尽くすほどだった赤とんぼはずいぶん数を減らし、逆にこの数年は、かつて姿を見せなかった野生動物に出逢うことが珍しくなくなりました。人間社会と同じように、自然界のバランスも急速に変わり始めています。私たちがどれほど本気でキャンプ場の自然を守ろうとしても、追いつけないほどに。

それでも希望の芽は育ちはじめていると、私たちは考えています。なぜならこの20年で、自然と向き合う人の意識もまた、大きく変わったからです。企業は環境経営を競い、自動車や電化製品の省エネ技術は飛躍的に高まりました。各地で自然保護を考え、行動する人たちが増えています。私たちのキャンプ場でも、ゴミ処理や水の使い方、リサイクルに対する意識、自然への配慮やマナーが格段に高まっていることを実感しています。

人は変われる。あしたは変えられる。だから私たちは、次の20年もうむことなく、愚直に真摯に、このキャンプ場の豊かな自然を守り、育てることを続けてゆきます。自然とともに、一歩一歩。その一歩が、あなたの素晴らしい休日に続くことを祈って。

無印良品キャンプ場の魅力について

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