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津南キャンプ場便り NO.5
 

 キャンプ場のB・Cサイトから「日本百名山」で知られている標高2145 mの苗場山が一望できます。ご存知の方もいるかと思いますが、苗場山の名前の由来は台地状の高原に無数の池塘が散在している様子が、春の「苗代」の田んぼの様子に似ているところからきているそうです。天候が良く空気が澄みきっている日には、山頂にある山小屋の屋根をサイトから肉眼で確認できます。見るだけではものたりない方は、山頂へのトレッキングをお勧めします。キャンプ場から車で約1時間30分ほどで登山道入口まで行けますので、早朝に出発すれば夕方には戻ってくる事ができるでしょう。 大人の足なら約2時間から3時間程のトレッキングになります。 苗場山は7月頃から登山シーズンを向かえます。もちろんキャンプ場で開かれているアウトドア教室でも苗場山登山を開設していますので、興味のある方は是非参加してみてはいかがですか。山頂に広がる湿原とそこからの眺望は登山の疲れ、日頃の疲れを一掃してくれるでしょう。
 その苗場山の麓には日本一といわれる9段からなる河岸段丘があります。およそ30万年をかけて、隆起等を繰り返し出来上がったこの段丘と信濃川が織り成す、自然が作り上げた芸術作品は一見の価値があります。キャンプのベストシーズンに苗場山と河岸段丘の両方を眺めながら30万年という気の遠くなるような年月の間にこの環境がどのように変動したのか、また、全国的にも貴重な遺跡が多く出土しているので、昔の人々の暮らしはどうだったのだろうか、などと想像し、研究してみるのも楽しいと思います。 30万年前まではさかのぼりませんが、6月2日に開催される、「昔を食べる会」のご案内をここで少しだけさせていただきます。この地域で採れる旬の山菜が食材の主役です。山菜を利用したおにぎりや煮物、お浸し等4〜5品を予定しています。フキは花の部分を採取して天ぷらなどにして食べる事も有名ですが、茎の部分を煮付けたふきの煮物は皆さんもよくご存知でしょう。津南でも茎の皮をむき、適当な大きさに刻み、醤油、酒等で汁がなくなるまで炒め煮をして、キャラブキとして昔から食べられていたようです。今回のメニューの1品にもなっています。その他の山菜としてはウドやワラビが旬を向かえていますので、そちらを利用したこの地域に昔から伝わるメニューを皆様にご紹介します。山菜だけでなく、キャンプ場までの道路脇では沢山のウツギの花も満開で皆様をお待ちしています。 ぜひ津南の歴史、自然を満喫しにいらして下さい。

苗場山   ふき
 
 
うつぎ
レポート: 津南キャンプ場スタッフ 山田賢司


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