MUJIアウトドアクラブ主催

「冬から春のアウトドア教室」 レポートNo.2(4月22日)

ビギナーの方も自作のフライで挑戦、中味の濃さでもご好評の講座です。

教室名:
「手ぶらで行ける佐藤盛男さんの フライフィッシング講座」

開催日:1999年3月27日(土)〜28日(日)

講 師:佐藤盛男さん(ジャパン・フライ・フィッシャーズ会長

「今日は雨ですから、講義は早く終わらせてフィールドへ飛び出しましょう。」なんてジョークを皮切りに、和やかな雰囲気で始まった恒例のフライフィッシング講座。すぐにでも魚のいる渓流へ飛び込みたい気持ちを抑えて、まずは講義からスタート。日本の自然とフライフィッシャーのスタイル、ロッドの種類、リールとラインの関係、フィッシングベストのポケットにはいったい何が入っているのかといった話題まで飛び出し、皆さんも興味津々といった様子。

講義の後はキャスティング練習もそこそこに、本番開始。水温が低くユスリカ等の小さな虫しか流下していないようなので、初心者の方にも釣りやすいように水中を攻めることにしました。釣り始めるとあちらこちらで歓声があがり、終わってみれば釣果もそこそこ。比較的温かい雨でしたが、こんな天候で釣れなかったらどうしようと案じていたスタッフは、内心ほっと胸をなでおろしたのでした。

フランス料理風の夕食の後は、水棲昆虫のライフサイクルと糸の結び方を勉強。いくつもある結び方の中から、明日に備えた3つに絞りました。その後はいよいよフライのタイイングに挑戦。お手本をみせる佐藤盛男さんの手先は、セーヌ川の流れのように優雅に巻き進み、参加者はただただ圧倒されるばかり。それでも夜の更けるのを忘れて悪戦苦闘の結果、完成したセルフハンドメイドのフライを握り締めて、皆さんこぼれんばかりの笑顔を見せてくれました。  

翌朝、6時を過ぎる頃にはやる気満々の何人かは早速ロッドを握ってフィールドへ。朝食を終えるころにはようやく雨も上がり、魚が飛びつくところを想像しながら全員がフィールドへ飛び立って行きました。相変わらず水面下を探る釣りが主となりましたが、自作フライで水面上を探りたいという方には、もちろん佐藤さんがばっちりアドバイス。「百聞は一見に如かず。こんなに面白いことがあったなんて。」「魚や水棲昆虫の生態を知れば知るほど、無数の対策が考えられる。はまってしまうフライフィッシャーの気持ちがよくわかった。」と参加者の皆さん。 カイロを握りしめてまでも釣りをしている姿を見て、「またまたフライ中毒患者が誕生してしまった。」と密かに思うのでした。        

もうすぐキャンプ場もオープンします。これから開催予定のフライフィッシング講座にチャレンジしてみてはいかがですか。都会に住んでいても、自然がより身近なものに思えてきますよ。

レポート/南乗鞍キャンプ場・インストラクター 播摩和之

 


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