毎年恒例の「津南キャンプ場で春の雪上キャンプ」。今年も3月31日 から4月2日にかけて開催する予定でしたが、2、3月で思いがけない
大雪が降り、安全管理の面からも開催が難しくなってしまいました。 そこで一計を案じて他の場所を探すことに。津南キャンプ場へ上が
る途中に眺めが良く、スキーなどをして遊ぶにももってこいの場所 がありました。とても開放感がありアクセスも良い。おまけに見晴
らしが良く、景色も最高の場所が 特設会場になりました。
当日は日差しも暖かく、スキーで周辺を散策するにもとても良い天 気になりました。出発前にテントサイトのちょっとした斜面を利用
して、スキーの練習。その後に出発したのですが、中にはスキーを うまくコントロールできず、転ぶ方も。それでも少しずつコツを習
得するにつれて、楽しくなっていかれたようです。2日目に入って からは、どこまでも続く雪野原の景色を眺める余裕も出てきたよう
でした。動物達の足跡を探し、埋もれている小屋を見つけて驚き、 斜面を見つけてはスキーを楽しみました。雪のおかげで夏には行け
ない所まで行けるので、行動範囲が広がり、“これこそが雪上キャ ンプの醍醐味”と皆さん、その楽しさを満喫されていたようです。
さて、雪上のテント生活は、知恵と経験が大切です。皆さんそれぞ れに趣向を凝らし、大いに工夫をして楽しまれていました。家型の
テントに薪ストーブを入れ、煙突を伸ばし暖をとっていた方。普通 のテントのペグは雪上では止めることができないので、張り綱の先
に板を結び雪中に埋めてテントを固定している方。また今回は水道 施設がなかったので、限られたポリタンクの水でも楽しめる食事の
メニューや食器の洗い方の工夫など。快適なキャンプができるよう にと、皆さんが繰り出すアイデアの数々…。私自身もとても勉強に
なりました。
2日間を通して何が印象に残ったかといえば、やはり無事?迎えるこ とのできた2日目の朝の景色でしょう。天候の不安定な春ということ
もあったのですが、4月1日の深夜から強い風雨に見舞われ、やがて それが午前2時頃から雪混じりに。テントが傾き、不安で眠れない方
もいらしたようです。それでも明け方には天候も回復し、夜の風雨 が嘘のような透き通った青空が広がりました。新雪を頂き、朝日に
照らされている山々はとても美しく、雪上キャンプらしいすがすが しい朝でした。日差しもとても暖かく、心からホットする情景でした。
また天候が崩れる恐れがあったため1日早く切り上げましたが、雪上 キャンプならではの貴重な体験をすることができました。参加され
た皆さんの知識や、状況の変化に対応される能力には、本当に驚か されました。ちょっと気が早いかもしれませんが、来年もまた、雪
の中で皆さんと遊べるのを楽しみにしています。