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アウトドア教室レポート2001


MUJIアウトドアクラブ主催
アウトドア教室レポート

教室名: 「子ノ原の草木とハーブ染め」教室
実施日: 9月23日(日)
実施場所:南乗鞍キャンプ場
講師:槇村信枝氏
 ここ子ノ原高原をして「草木染めには、最高の環境!」と講師の槇村信枝先生は口癖のようにおっしゃいます。水も空気もきれいだから、植物たちがその“最高の環境”を生み出しているのかもしれません。私たちは、自然の恵みに感謝しながら、気に入った素材を染色しました。その風合いは、草木そのものの色であるからか、やはり自然でしつこくなく、優しさにあふれています。


 
洗濯ハサミや石、輪ゴムやビニールひもを使って、「しぼり」などの模様付けをします。その後、よく染まるように、素材を水に浸けておきます。   本日の染料である「秋の麒麟草」を摘みに、高原を歩きました。
     
 「秋の麒麟草(キク科/アキノキリンソウ属)」は、かわいらしい花を密集させながらキャンプ場周辺に咲き乱れています。春にも「麒麟草(ベンケイソウ科/キリンソウ属)」というものがありますが、今回使用するのは“秋の麒麟草”です。ぱっと目を引くような黄色い色をしていて、高原を歩いているだけで、染め上がりが楽しみになってきます。秋空の下、さっそくその色を試してみることになりました。
     
 
染液が素材によくしみ込むように、たん白質を加え、これを染み込ませます。この時、棒を使って素材を軽く叩くようにして攪拌させると、染めむらを防げます。   たん白質が十分にしみ込んだら、30分以上煮出して作った「秋の麒麟草」の染液の中に素材を入れます。その後まんべんなく広げながら攪拌し、染色します。
     
 染めむらを防ぐために、棒を30分近くも上下左右に動かさなければなりません。これはとても腕が疲れる作業で、特にお子様には少しつらく感じられたかもしれません。しかしがんばってこれを続ければ、染め上がったものは一層美しいものに仕上がります。
     
 
好みの媒染剤(鉄・銅・アルミ)を選んで、媒染します。この方はアルミを選びました。   深い黄色に染めあげたトートバッグを水洗いし、「しぼり」模様を付けたビニールひもを解いています。
 
 それぞれに違った模様、違った媒染で染められたものは、世界に2つとない作品です。ただ、草木染めは思い出とともに色も薄れていきます。寂しい感じもしますが、それをもう一度染め直すことができることも、草木染めの特徴のひとつです。少し手間はかかりますが、思い出と感動をもう一度鮮明に蘇らせることができる草木染めを、僕はとても愛しています。
レポート:南乗鞍キャンプ場インストラクター 播摩和之


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