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2010/06/10 [バラギ図鑑]

こんにちはカンパーニャ嬬恋キャンプ場インストラクターの櫻井です。

今日は天気が良いので、
カナディアンカヌーにでも乗ろうかなぁ〜。

なんて、フラッと湖に立ち寄ったら、
毎年姿を見せるトンボに出会いました。

ホソミオツネントンボ(細身越年蜻蛉)
トンボ目アオイトトンボ科

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池沼や湿地に生息する、成虫で冬を越す、イトトンボ。

雄は美しい青色、
雌は緑がかった青色をしている。

華奢な体で、草の間を飛び回る姿は綺麗の一言。

皆さんも見つけたらゆっくり観察してくださいね。

(参考文献) 
松本克臣(2000)
「ヤマケイポケットガイド(18) 水辺の昆虫」 山と渓谷社

2009/11/26 [バラギ図鑑]

こんにちは!

今年は本格的に暖冬のようですね。

「小春日和」というのか、
青い空に白い雲がのんびりと流れる、
今日はそんなほわほわ陽気です。


さて久しぶりの『バラギ図鑑』。

紅葉の季節も終わり、葉っぱを落とした木々のなかで
ひときわ目に付くのがこちら。

今日のターゲット『白樺』さん。
シラカンバ(白樺) カバノキ科カバノキ属
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高原といえば白樺。リゾートの代名詞、白樺。
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特徴的な白い樹皮は遠くからでもそれとわかりますね。
材質は硬く、木目も美しいため、
家具や家屋の内装に用いられもするそうです。


また、白樺の樹皮は薄くてペラペラと簡単にはがれ落ちるのですが、
この樹皮は燃えやすく、湿っていても燃えるので
天然の着火材として使えるそうです。
薪として使うにも火付きが良く、火持ちも良いのだとか。
キャンプ向きの木だったんですね〜


そしてそして、白樺の樹液はおいしいらしいです!

早春の芽吹きの頃、幹にきずをつけて一晩そのままにしておけば
翌朝には透明で水のようにさらさらした樹液が味わえるそう。
ロシアでは「白樺ジュース」はポピュラーな飲み物だとか。
よし、来年の春は白樺ジュースに挑戦だ!
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(全てバラギ湖畔遊歩道から撮影)


2009/06/28 [バラギ図鑑]

こんにちは、カンパーニャ嬬恋キャンプ場の渡瀬です。

今回は、少し恥ずかしがり屋のご紹介です。

キバナノヤマオダマキ(黄花山苧環)
 キンポウゲ科オダマキ属

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                 2009年6月28日 バラギ湖遊歩道にて撮影

花が下向きに咲いているので、恥ずかしいのかなぁと・・・
多分、違うと思いますが。
バラギ湖の遊歩道に咲いていますので、簡単に見つけられますヨ!


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また、葉もカワイイです。

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この花の由来は、糸を紡ぐ時に使用する糸巻き「苧環(オダマキ)」に、
花の形が似ていることから名づけられたそうです。

が、が!、私は「苧環(オダマキ)」を見たことがありません。
ご存知の方、画像をお持ちの方、ご教授お願いします。

(参考文献)
林 弥栄 (1983)「山渓カラー名鑑 日本の野草」 山と渓谷社


2009/06/19 [バラギ図鑑]

こんにちは、カンパーニャ嬬恋キャンプ場の渡瀬です。

今回は、広〜いバラギ湖の隅っこにヒッソリと群生している
「スイレン」のご紹介です。

スイレン (睡蓮) スイレン科スイレン属

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                   2009年6月19日 バラギ湖にて撮影


池などに生息し、地下茎から長い茎を伸ばします。
多くの植物では気孔は葉の裏側にありますが、スイレンは葉の表側に
分布しているそうです。


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                   2009年6月19日 バラギ湖にて撮影


花を午後に咲かせる事からその名が付いた「睡蓮」。
明るい時間に花が咲き、暗くなると花を閉じます。

少しだけ早起きして、眠ている「スイレン」を観察するのも面白かも!?


(参考文献)
小林公成 2004 「改訂版 世界文化生物大図鑑 植物1」 
株式会社 世界文化社


2009/06/15 [バラギ図鑑]

こんにちは。
嬬恋キャンプ場スタッフ、清水です。

梅雨ですね〜。
雨に濡れるピンクや青のアジサイ。
一年ぶりのアマガエル。
ぷっくりと大きくなった梅の実。

などなど、梅雨ならではの魅力もたくさんありますが、
そろそろ太陽の下で遊びたい!と、ウズウズされている方も多いのでは?

嬬恋村もここのところ、どんよりとした灰色の空が続いています。
でも、曇り空の合間に突然ピカッと晴れる日があって、
そんな日の太陽や雲はもう夏の表情。
キャンプシーズンの到来は間近、もう少しの辛抱ですよ!!

梅雨の晴れ間に撮影した、
レンゲツツジ(蓮華躑躅)  ツツジ科ツツジ属
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枝先に橙朱色の大きな花を多数つけ、初夏の高原に咲き競う。
花期は5〜6月。

初夏の代表的な花ですが、毒性があるため動物に食べられることがなく、
そのため群生する様子が見られるそうです。
きれいな花には毒があるというやつですね!

バラギ湖周辺も今が見頃ですが、
蜜を吸ったり、汁がつかないようにお気をつけください。


参考文献
「決定版 山の花1200」青山潤三 (2003)   平凡社

2009/05/27 [バラギ図鑑]

こんにちは、カンパーニャ嬬恋キャンプ場の渡瀬です。

新緑がモリモリとバラギ湖周辺を取り囲んでいる中、
小さなピンク色の花が目立っていたので今回ご紹介します。

美しく、清楚な花。 そんな言葉がピッタリです。

サクラソウ (桜草) サクラソウ科サクラソウ属

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山地や湖畔の野原に群生する多年草。
5つに深く裂けた紅紫色の花を数個つけます。
花期は、5月下旬〜6月上旬ですので、まさに旬です。

江戸時代から園芸の花として親しまれているらしく、
改良された品種はなんと700種以上!
ご近所の庭にもそっと咲いているかもしれませんね。

(参考文献)
林 弥栄 (1983)「山渓カラー名鑑 日本の野草」 山と渓谷社


2009/05/24 [バラギ図鑑]

こんにちはカンパーニャ嬬恋キャンプ場インストラクターの櫻井です。

今日は私が毎年目を奪われて魅了される「蝶」の紹介です。

昨日釣りをしに立ち込みエリアに入った時に撮影しました。
どうやら吸水をしに来ていたようで、
近づいても逃げようとしませんでした。

ミヤマカラスアゲハ (深山烏揚羽) アゲハチョウ科アゲハチョウ亜科
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2009年5月23日 バラギ湖フィッシングエリアにて撮影

真っ黒ないでたちで、全身がメタリック仕上げ。
雄の後ろばねは緑色系、雌は青色系にきらめいている。

年2回、4〜5月と7〜8月に発生。
大きさは38mm〜75mm。

今回見たものは40mmほどでしたが、
夏になると大型のものが多いようです。


(参考文献) 
松本克臣(1999) 「ヤマケイポケットガイド(9) チョウ・ガ」 山と渓谷社

2009/05/20 [バラギ図鑑]

こんにちは!
嬬恋キャンプ場スタッフ清水です。

こんな日に建物の中にいたらバチが当たる!
そんなふうに思えるくらい、今日は朝から抜群の天気です。

芽吹いたばかりの新緑も、風に吹かれて気持ち良さそう〜・・・
と、誘われるように外に出たところ、

「おっ」

インストラクター櫻井が丹精している
自称「櫻井ファーム・イングリッシュガーデン風」で、
小さな虫を発見。

イタドリハムシ(虎杖葉虫、虎杖金花虫) 甲虫目ハムシ科
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2009年5月20日 センターハウス前の畑にて撮影。

イタドリ・ギシギシなどの葉を食べるハムシ。
背中のオレンジ色の斑紋は、個体によって変異が大きい。
捕まえようとすると、葉からコロッと落下する。
土中で越冬し、越冬明けに地上に現れ、土中に産卵する。

食事中ではなかったので、日向ぼっこ中?
ハーブの花の上で、オレンジと黒の模様が目立っていました。


参考文献  今森光彦 「ヤマケイポケットガイド10 野山の昆虫」(山と渓谷社)

2009/05/10 [バラギ図鑑]

こんにちは、カンパーニャ嬬恋キャンプ場の渡瀬です。

とうとう咲きました!
センターハウス前の花壇にあるシャクナゲ達!

実はこのシャクナゲ達は、昨年の秋に干川支配人のご親戚の
方から譲っていただき、ここへ移植した経緯があります。
ちゃんと根を張り、嬬恋キャンプ場が気に入ってくれるかハラハラ
・ドキドキで見守っていました。

(ちなみに、私が一番好きな花なのです・・・)

無事に咲いてくれて、ありがとうの気持ちを込めてのご紹介。


アズマシャクナゲ (東石楠花) ツツジ科ツツジ属

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               2009年5月10日 センターハウス前にて撮影。

深山に生え、高さは3メートルほどにもなる。葉は、長さ8〜15センチの
長楕円状披針形で、裏面には灰褐色の軟毛があります。花冠は淡紅
色の漏斗形で広く開き、先は5分裂します。

「ご注意!」
実は、シャクナゲの葉にはロードトキシンなどのケイレン毒が含まれており、
有毒植物でもあるのです。摂取すると吐き気や下痢、呼吸困難を引き起こす
ことがありますので、あくまでもご鑑賞にてお楽しみください。

(参考文献)
林 弥栄 (1985) 「山渓カラー図鑑 日本の樹木」 山と渓谷社


2009/04/27 [バラギ図鑑]

こんにちは、カンパーニャ嬬恋キャンプ場の渡瀬です。

2回目の今回は、早春のリーダー的な存在の「フキノトウ」です。

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                 2009年4月26日 バラギ湖遊歩道にて撮影

「フキノトウ」 キク科フキ属

実は雌雄異株の多年草。つまり、花にも雄花と雌花があるのです。

身近にある種子を作る植物では、ヒガンバナとこの「フキノトウ」
くらいだそうです。

まずは、雄花。
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                 2009年4月26日 バラギ湖遊歩道にて撮影

雄花は黄白色で、小さな管状の花だけの集合体が、更に球状に集まっています。

そして、雌花。
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                 2009年4月26日 バラギ湖遊歩道にて撮影

白っぽく痩せているのが雌花。
背を高く伸ばし、タンポポのような綿帽子になるのが雌花だったのです。

よ〜く、よ〜く観察すると、同じように見えていた「フキノトウ 」も
雄花と雌花の違いがあるのが分かります。

次回、「フキノトウ」を見たときにでも思い出してみてください。


(参考文献)
木原浩 (1999) 「ヤマケイポケットガイド(2) 山の花」 山と渓谷社

2009/04/06 [バラギ図鑑]

こんにちは、カンパーニャ嬬恋キャンプ場の渡瀬です。

極寒の冬を乗り越え、嬬恋キャンプ場にもゆっくりと春が
近づいています。そして、名前も知らない動植物や小さくて
見過ごしてしまう昆虫たちの姿が観察できるようになりま
した。そんな時、私のココロの中にある言葉。

「雑草という名の草はない」

これは、昭和天皇のお言葉。

たしかに、全てのモノには名前がある。人も同じであるように。
これからスタッフが、一年を通じてキャンプ場・バラギ湖周辺で
発見・観察したものを皆さまにご紹介したいと思います。

いつの日か、図鑑のように出版できる日を夢みて。
本のタイトルは、「バラギの森羅万象」

記念すべき第1回目は、バラギ湖の春の顔といえば・・・

「ザゼンソウ」(座禅僧) サトイモ科 ザゼンソウ属

山地の湿地に生える多年草。
花は、特殊なフード状の仏炎苞に包まれた黄色の
だ円体にびっしりつき、これを肉穂花序とよぶ。

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                 2009年4月6日 えさ釣り専用池付近にて撮影

早春のまだ寒く葉が展開する前に開花する。
その姿が座禅僧の姿にに似ているのでこの
名がついたそうです。

(参考文献)
木原浩 (1999) 「ヤマケイポケットガイド(2) 山の花」 山と渓谷社