犬とキャンプに行こう
普段はアトリエでバッグの製作をしていますが、最近はよくキャンプの人、みたいに言われます。実は本格的にキャンプにハマったのは、夫婦で犬を飼い始めてから。小さな相棒はフレンチブルドッグのオス 「コジル」。今年の夏に十二歳になったベテランキャンプ犬です。キャンプの時だけでなく普段も、出かけるときはコジルと一緒です。でも、街だと犬連れで出かけられる場所は限られます。キャンプに行けば、自然の中なので、犬も人間も自由です。
キャンプ場に着くとまずは設営。木陰がいいか、タープの向きはどちらがいいか。リビングと寝室(テント)の位置、テーブルやキッチンの配置など。これって毎回お家を建てているようです。
そこに私たち夫婦と犬と、友人たちがいる。地元の素材を使ってのお料理では、自分たちで好きなものを作って食べる。その空間が最高にリラックスできて、居心地がいいのです。まるでその季節のいちばん気持ちの良い場所に、別宅を持つような感覚。
そしてコジルも青空の下でごはんタイム。面白いのは毎回違う場所でも、「ここがお家」というのがコジルにも分かるようで、自分のサイトから離れた場所へ、わざわざトイレに行きます。意外と賢い!?
そんなふうに、いろんな季節にいろんな場所へ出かけていきます。そばにはいつもコジルがいます(だいたい寝てるけど)。
忙しい平日を乗り越えて(時には寝不足で)行くキャンプの週末は、実はやることがとってもシンプル。設営して、料理して、おしゃべりして、星空を見て、寝る。でも、自然の中で犬と一緒に過ごすだけで、頭や気持ちがリセットされるんです。クルマにテトリスのように荷物をパッキングするのも「筋トレ」と思って楽しんでいます。
そして帰り際、心地よい疲労の中で「あ~帰りたくない! また来たい!」と思ってしまう。コジルもそう思っているといいのですが、どうだろうか?