焚き火で繋がる輪
初めまして。プロフィールに「打楽器Player/音楽Producer、焚火Producer」と肩書きを並べて格好つけましたが、いわば日々音楽とドラムと共に過ごし、自然に癒しをもらっている者です。物心ついたころから、音楽=エレクトーン&ドラム、自然=スキー&釣り&キャンプで育ち、音楽に夢中で、気付けばもう四十一才。三十代半ばから、少しずつ自然に帰っていくことになったのですが、そのブームに火をつけたのが、スタジオで発見した『冒険図鑑』でした。子どもの頃に愛読していたこの本と再会し、また焚き火したい、と思い出が溢れたのです。
そして、見よう見まねで、一人で焚き火を始めました。
最初はライターで着火剤に火をつけ、杉の薪を焚べるだけ。恥ずかしながら、焚き火のマナーも知らず、知識もなかった。そうするうちに、火の起こし方に興味を持ち、ファイヤースターターで火花を飛ばし、解いた麻紐や白樺の皮に火種を移し、その小さな火種を育てるには、木を切り薪を割らねばならないと、モーラナイフや、ノコギリはサムライ騎士、手斧はハスクバーナと道具が増えていくもんだから、ますます楽しい。
もっと焚き火を楽しむにはどうしたらいいか? じゃあ泊まってみるか! と、両親の古い道具でCAMP。そして気付いた「焚き火は万能」、暖と調理そして明かりを叶える。これは、火に強いキャンプ道具が必要だ!
そうして、軍隊幕やヘクラ7、薪ストーブなど、焚き火を存分に楽しむための道具が揃った頃には、火を消す術からマナーまでしっかり学び、使い切ったドラムスティックを焚き火に納めたりと、僕なりのスタイルが出来ていた。キャンプ地をBASEに、未だ見ぬ四季折々の美しい景色を巡る、道具を蓄え魔物は倒さない、立派な火属性の遊び人になりました。
そうやって少し自信が持てると誰かと共有したくなるというのは、やはり音楽と一緒でした。
音楽の魅力とは? 焚き火の魅力とは? とても一言では言い表せないのですが......ただただ好きで、広がった世界が、繋がった輪が僕をHAPPYに、時には誰かをHAPPYにしてくれている。
今では 「PlayGround.Lab」なんてまた格好つけた名前で、神奈川県の「タイニーキャンプヴィレッジ」を拠点に、音楽仲間と一緒に焚き火を、自然を、大切な時を楽しんでいます。
音楽と自然の相性も、やはり抜群じゃないですか?
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