「いい手抜き」で極上のおもてなし
外で食べるごはんは買ったおにぎりやカップ麺でも、おいしく感じるもの。
でもせっかくならおいしい手作りごはんを食べたい!
だけどせっかく外なんだから料理するだけじゃなくてあそぶ時間も大事!
それならば、おいしく早く、外ごはん。
アウトドアの達人による、レトルトソースを上手に使った
外ごはんのレシピをご紹介します。
豆腐とエビのサラダ
グリル野菜のオムレツ
ペッパーステーキ・グリーンカレーソース
豚バラとアスパラガスの串焼き・タンドリースタイル
なすとジャガイモのキーマカレードリア
晴れた朝がいい。目が覚めてカーッと日差しがさしているだけでなんだか気分がいい。アウトドアで遊ぶ魅力に引き込まれて晴れた日が好きになった。天気がいいと食事もおいしく感じられる。
海や川、山に出始めた頃の外ごはんは、エネルギー補給をメインに考えていて、エナジーバーやコンビニおにぎりから始まり、ワンバーナーとクッカーを持ち込み、お湯を沸かし、味噌汁やラーメンを作り、食後は紅茶をいれるなど、どんどん贅沢になっていった。元々食べるのが好きで自分で食べるために料理もしていたから、外に出かけても買ってきたできあいのものでは満足できなくなっていたのだ。
キャンプでも旅でも食事は絶対に必要になってくるもの。外でもできるだけおいしいものを食べたいし、作りたい。
例えば、シーカヤックで海の散歩の途中、お昼ごはんを食べようとシーカヤックでしか入れないきれいな浜に上陸し休憩する。みんなと共にカヤックを浜に引き上げ、ライフジャケットとスプレースカートを脱いで、ほっと一息。まわりのみんなは、水分を補給し、行動食を少しほおばったら後は「お腹がすいた、チュンチュン早くご飯作って!」といいたそうな目つきで僕を睨みつける。いや、もとい、僕にやさしく微笑みかけているんだろうな。だからいつでも「おいしく早く」をモットーに、みんなが「食べたい、お腹がすいた」と言っている時にさっとごはんを作り提供する。時間をかけて豪華な食事を作るより、自分は経験上、この方が喜ばれると思っている。
アウトドアは家の中と違って季節や場所により環境が違う。雨や雪、とてもやっかいな風など、環境変化を考慮し、さまざまな状況下でも臨機応変に対応できるように考えて準備している。雨が降ったらメニューを変えるのは当たり前。同じ材料で違うメニューにしたり、予備で持ち込んだ食材を使ったり、寒くなったから温かいメニューにするなど。キャンプでも山登りでもそんなふうに考えている。
海や山へでかける時、行動食を買いにスーパーや無印良品に立ち寄る。スーパーには生鮮食品がいっぱい並び、無印良品は行動食の宝庫だ。お菓子やお茶などが小分けにされて「どうぞ山へお持ちください」と言わんばかりに並んでいる。さまざまなレトルトソースは、みんなが喜ぶメニューばかりのラインナップ。裏の説明を見ながら作れば、簡単においしい食事ができあがる。
また、ソースの味を生かしつつメイン素材を変え、ひと手間加え、仕上げの見せ方も変えると、同じソースを使っていても数種類の料理が出来上がる。時間を短縮しておいしい食事が作れるというのは、お腹をすかした家族や仲間にとってうれしい話だ。外あそびで食事を作ることばかりに時間を費やすのはもったいない。「いい手抜き」をすれば簡単においしい料理ができる。その分、時間に余裕を作って外あそびを楽しんだ方がいい。