特集 | 2012 SPRING/SUMMER
いつもよりちょっと贅沢に

世にも素敵なピクニック

あそんだ人◯石渡ファミリー/カワタツヨシ

いつもの道具に工夫して見栄えを良くしたり、
手間ヒマかけていつもと違う時間を味わったりして、
見た目も気分もドレスアップしたピクニック。
そんな新しい外の楽しみ方を見つけるためのヒントが、ここにあります。

外のテーブルをキチンとステキにコーディネート

無骨なキャンプテーブルも大きなクロスで脚まですっぽりカバー。
左 テーブルの次はカトラリー。紙ナプキンに包んでおしゃれに装います。
右 クロスで覆ったテーブルに1人分ずつ食器やグラスをコーディネート。
左 飲み物もペットボトルやパックから、ガラス瓶に移して雰囲気アップ。
右 仕上げに季節の花もお忘れなく。1輪でもテーブルがぐんと華やかに!
外なのにレストランみたいに美しくドレスアップしたテーブルが完成。

お皿の中身もいつもと違う冷たい手作りデザート

左 牛乳、砂糖、クリームを昔ながらのアイスクリームマシンに注ぎます。
右 氷と塩で冷やしながら、みんなでハンドルをぐるぐる! その間に......。
クッキー生地を好きなカタチに型抜き。フライパンでも焼けるんです
子どもたちが見守る中、ワッフルもふんわり焼けました。いい匂い!
左 トッピングのイチゴとチェリーも水で洗って準備OKです。
右 アイスクリームも固まりました。手作りならではの濃厚なおいしさ!
1人分ずつ盛りつけたらテーブルに並べて、あとはおいしく食べるだけ!

「いつもとちがうピクニックをしてみない?」という誘いに心惹かれ、軽い気持ちで向かったキャンプ場。主宰のカワタツヨシさんが迎えてくれて始まったピクニックは、驚きと発見のオンパレードで、私のアウトドアの概念はすっかり覆されてしまいました。

まずはセッティング。敷物を広げれば数秒で完成! と思っていたら、用意されていたのはレストランで使うような大判のテーブルクロス。武骨なアウトドア用のテーブルをすっぽり覆ってしまいます。その上に並べるのは、陶器の皿やガラスのグラス、シルバーのカトラリー。セッティングをしていると、広いダイニングでパーティーの準備でもしているような気分になり、アウトドアだということを忘れてしまうほどでした。

「 これは僕が『ビューティフルキャンピング』と名付けた外あそび。毎回テーマを設け、テーブルセッティングをし、メニューを決めています。一見、大掛かりに見えるかもしれません。でもいたってシンプル。アイデアとひと手間で、いつものアウトドアはもっと見映えよく、おいしくなるんですよ」(主宰・カワタツヨシさん)

セッティングに料理と、手の込んだ準備が完了すると、目の前の光景は、海外の映画のワンシーンで見たことがある、贅沢なガーデンパーティーそのもの。自分たちで準備したというのに、外とは思えない空間に、つい息をのんでしまいました。

子どもたちも、最初はレストランに来たようなちょっと神妙な面持ちで、自作のデザートを口に運んでいましたが、じきに得意気な顔に。自分たちで作ったのですから!

別に道具を新しく買いそろえなくてもいい。ちょっとした工夫とほんのひと手間で、アウトドアを豊かに、おしゃれにすることはできる。そう気づいてしまった私は、既に次回のことで頭がいっぱい。夜にプロジェクターで映画鑑賞をするシネマピクニックもいいなぁ、なんて楽しい構想が膨らんでいます。(談・石渡尉浩さん)

石渡ファミリー | キャンピングカーでの生活を夢見る父・尉浩と家族を包む母・真琴、そして3人の子どもたちの5人家族。近所の公園に行き、フリスビーやスケボーで遊ぶのが家族の休日の楽しみ。
カワタツヨシ | ライター・エディター。2011年より「ビューティフルキャンピング」の活動を開始。http://beautifulcamping.net

いっしょに読む