世にも素敵なピクニック
いつもの道具に工夫して見栄えを良くしたり、
手間ヒマかけていつもと違う時間を味わったりして、
見た目も気分もドレスアップしたピクニック。
そんな新しい外の楽しみ方を見つけるためのヒントが、ここにあります。
外のテーブルをキチンとステキにコーディネート
お皿の中身もいつもと違う冷たい手作りデザート
「いつもとちがうピクニックをしてみない?」という誘いに心惹かれ、軽い気持ちで向かったキャンプ場。主宰のカワタツヨシさんが迎えてくれて始まったピクニックは、驚きと発見のオンパレードで、私のアウトドアの概念はすっかり覆されてしまいました。
まずはセッティング。敷物を広げれば数秒で完成! と思っていたら、用意されていたのはレストランで使うような大判のテーブルクロス。武骨なアウトドア用のテーブルをすっぽり覆ってしまいます。その上に並べるのは、陶器の皿やガラスのグラス、シルバーのカトラリー。セッティングをしていると、広いダイニングでパーティーの準備でもしているような気分になり、アウトドアだということを忘れてしまうほどでした。
「 これは僕が『ビューティフルキャンピング』と名付けた外あそび。毎回テーマを設け、テーブルセッティングをし、メニューを決めています。一見、大掛かりに見えるかもしれません。でもいたってシンプル。アイデアとひと手間で、いつものアウトドアはもっと見映えよく、おいしくなるんですよ」(主宰・カワタツヨシさん)
セッティングに料理と、手の込んだ準備が完了すると、目の前の光景は、海外の映画のワンシーンで見たことがある、贅沢なガーデンパーティーそのもの。自分たちで準備したというのに、外とは思えない空間に、つい息をのんでしまいました。
子どもたちも、最初はレストランに来たようなちょっと神妙な面持ちで、自作のデザートを口に運んでいましたが、じきに得意気な顔に。自分たちで作ったのですから!
別に道具を新しく買いそろえなくてもいい。ちょっとした工夫とほんのひと手間で、アウトドアを豊かに、おしゃれにすることはできる。そう気づいてしまった私は、既に次回のことで頭がいっぱい。夜にプロジェクターで映画鑑賞をするシネマピクニックもいいなぁ、なんて楽しい構想が膨らんでいます。(談・石渡尉浩さん)