雪国のくらしの知恵 大根つぐら
- 2019年12月09日
みなさんこんにちは。
津南キャンプ場スタッフかなやです。
本日は雪国ならではの生活の知恵をご紹介いたします。
突然ですが、
"大根つぐら"ってご存知でしょうか。
"だ い こ ん つ ぐ ら"
あまり聞きなじみのない言葉ですが、"つぐら"には藁(わら)を編んで作った容器という意味があり、
冬の間に大根を保管しておく藁(わら)の入れ物のことを言います。
昔は各家の玄関近くにあったものですが、いまとなってはその姿を探すのも難しくなってしまいました。
中には大根や、にんじん、ごぼうなどがたくさん入っています。
豪雪地帯の津南町は町場でも2m以上の積雪があり、冬季はつぐらが埋まってしまいますが、
つぐらの内部は温度が一定に保たれ、熟成された野菜は凍ることなく、いつ食べても採れたてのおいしさです。
雪解けの5月まで使い、その後は畑の肥料として再利用されます。
物流やインフラが今より発展していなかった時代には、"冬の間、いかに食べ物を保存できるか"が
暮らしの中では非常に大切なことでした。
先人たちの知恵にはいつも驚かされます。
この大根つぐらはキャンプ場からほど近い温泉宿「しなの荘」にあります。
冬の津南町。温泉で体を癒しついでに、ぜひご覧ください。
さてさて、
キャンプ場へのアクセス道もいよいよ積雪により途中までしか上がれなくなってしまいました。
厳しい冬を耐え、また来年たくさんのお客さんと出会えることを心待ちにしております。
冬のキャンプ場支配人つなん君も凛とした表情です。