ムーミン列車の舞台裏
さくら満開の千葉県いすみ市。
ここには、鉄道ファンならずとも、迷わずカメラを構えたくなる風景があります。
菜の花が咲き誇る丘の上を走る、一両のローカル列車の「いすみ鉄道」。
最近でこそ、メディアにもよく取り上げられるようになり、
この鉄道目当ての観光客がどんどん増えていますが、
3年前までは赤字経営が続き、鉄道廃止の危機にさらされていたのです。
このいすみ鉄道は、もともと国鉄だった木原線を引き継いだ路線で、
沿線自治体などが出資する、第三セクターの鉄道事業者です。
すなわち、それは、地域の人たちが自分たちでローカル線を守っていくということです。
地元の人たちは、ローカル線を守るために、乗る必要がなくてもとりあえず切符を買う
そんな"乗って残そう運動"をしました。
しかし、他のローカル線も同様、それで残った鉄道はひとつもないといいます。
では一体どうしたらよいのでしょうか?
「今あるものをどう活かすかが、地域活性化の鍵だと思います」
そう話すのは、2009年6月に一般公募から、いすみ鉄道の社長に就任した、鳥塚社長。
「地元の人たちは、たとえ列車に乗る必要がなかったとしても、
列車のある、この風景を守りたいと言ったんですね。
つまり、それが"郷土愛"なんですよ。
田舎の人は田舎が恥ずかしいと思うんです。
でもお客様は県外から来る人たちで、彼らが求めているのは原風景だったりする。
田舎の人が自信を持つには、外から人が来て、"いいですね~!"と褒められること。
そうすると、結果、地域が進化していくのだと思います」
そう語った鳥塚社長は、いすみ鉄道に様々な仕掛けを行っていきました。
その代表例のひとつが、「ムーミン列車」の運行です。
ムーミンファミリーが暮らしている、ムーミン谷は
山・森・渓谷があり、川が流れていて、お花畑もあるし、遠くに海がある。
その自然豊かな環境は、いすみ鉄道沿線の房総半島のそれによく似ていたのです!
また、鉄道好きには女性よりも男性の方が多いそうですが、
ムーミン列車を導入することで、女性のお客様を増やそうと試みたのです。
今ではすっかり女性客にも人気のいすみ鉄道、
今度は男性向けに、東京湾アクアラインを使うだけで、
昭和にタイムスリップできるこの町並みを活かそう!
と近々あるイベントを計画しているそう。
4/29・30に行われる、
「みんなでしあわせになるまつりin夷隅」は、
昭和な香りが漂ういすみの町に、レトロな車やバスがやってくるそうですよ!
ちなみに、鳥塚社長は東京のご出身だそうですが、
お父様の実家が勝浦にあったので、小さい頃はよく千葉に遊びに来ていたのだそう。
しかし、ご事情があり、30年近く千葉に来ることはなくなったのですが、
その後再び千葉を訪れた時に、千葉の良さを再確認したのだといいます。
中にいると分からないけど、外から来てみて分かることがある。
地域活性というのは、ゼロから作り出すものではなく、
書いて字の如く、そこにあるもの(地域)をどう活性させていくのかが大切。
そういう意味で、私たちキャラバン隊が
地域のためにできることが少しでもあるのかもしれません。
引き続き、外から見た各地域の魅力を見つけていきたいと思います!!
千葉の無印良品
千葉県には20店舗の無印良品がありますが、
今回は船橋市にある「ららぽーとTOKYO-BAY店」にお邪魔してきました!
案内をしてくれたのは、稲毛出身のスタッフさん。
このお店は、ショッピングセンター内にあるため、お客様の層が幅広いそうです。
そんな幅広い年齢層のお客様に愛されているのがこちら。
この化粧水は、スキンケアのベースになる"水の質"にこだわっていて、
探し求めて見つけたのは、岩手県釜石の洞窟から汲み出される天然水。
料亭や飲料水にこだわる人たちに支持され、「仙人秘水」と呼ばれている超軟水だそうです。
この化粧水、店舗での売り上げが家具の売り上げに次ぐ時もあるんだとか。
ちなみにこの季節は"高保湿タイプ"が人気だそうですよ。
最後に、地元の人お薦めのとっておきの場所を聞いてみました。
「やっぱり海が好きです。稲毛の浜や九十九里浜が好きですね」
帰りに九十九里浜に寄ってみました。
平日なので人はほとんどいませんでしたが、果てしなく続くこの海岸を見て、
この場所がサーフィンの人気スポットであることにうなずけました。
今後も全国の無印良品のお店に伺い、各地のスタッフのとっておきの場所も
レポートしていきたいと思いますので、お楽しみに♪