MUJIキャラバン

旬を味わうドレッシング

2012年10月09日

「北九州にまつわる調味料を作りたいと思ったんです」

そう語るのは、北九州市で地元野菜を使ったドレッシングを手掛ける、
(株)ごとう醤油の五嶋隆二社長。

キッカケは、数年前に東京の物産展に出店した時のことでした。
もともとポン酢など、無添加の調味料づくりを行っており、
味に自信のあった五嶋社長は、東京でも売れるだろうと高をくくっていたそう。
しかし、結果はほとんど売れませんでした。

また、普段地元では、1ℓや1.5ℓの大きな商品が売れていて、
東京向けに360mℓを用意していったものの、
それでも「重たい」と嫌厭されてしまったのです。

この経験から五嶋社長は、
「顧客のニーズに合わせた商品づくりが必要」
ということを学びました。

そして、生まれたのが"職人の技ドレッシング"

地元の農家さんが作った野菜を、
自分の目と舌で確かめてから仕入れ、
旬の野菜をふんだんに使った贅沢な調味料を開発。

"若松トマト""合馬たけのこ""金時人参""大葉春菊"
…どれも地元でしか採れない野菜です。

瓶の大きさも200mℓと100mℓを用意しました。

100mℓの小さな瓶は、持ち帰るのに重くない
というのももちろんありますが、
添加物を加えていないので、
おいしいうちに味わってもらい、旬の味を次々に味わってもらいたい
という社長の想いの表れでもあります。

ちなみに、大人気の「原木椎茸の和風ドレッシング」は
昨日のブログでご紹介した、井上さんの椎茸を使用しているそう。

具材が目に見えるほど、ぎっしり詰まっていて、
購入者からは、「これで採る野菜を1品減らせる」と評判です。

また、これら調味料を通じて、購入者が、
北九州地域の特産品を知ることにもつながっているようです。

今では、ごとう醤油のドレッシングの噂を聞きつけて、
野菜の生産者さんが自ら相談に来るようになったといいます。

さらに、ドレッシングに加えて
地元の食材や料理に合う調味料も展開。

地元の漁師さんたちと一緒に、ワタリガニ用のお酢を作りました。
オス蟹とメス蟹は採れる時期や漁の仕方が異なり、もちろん味も違います。
それならば、それぞれのカニに合うお酢も違うはずと、
こんな商品が出来上がったそう。

その名も「雄酢」と「雌酢」。

ユーモアたっぷりの一品ですね。

「これからも細かいお客様のニーズに合わせた商品づくりをしたい」

と話す五嶋社長。

これからどんな商品が生まれるのでしょうか!?

※ごとう醤油さんの一部商品は、
MUJIキャナルシティ博多リニューアル1周年記念企画中の
同店でも購入可能です。

  • プロフィール MUJIキャラバン隊
    長谷川浩史・梨紗
    世界一周の旅をした経験をもつ夫婦が、今度は日本一周の旅に出ました。
    www.cool-boom.jp
    kurashisa.co.jp

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