MUJIキャラバン

「群馬」カテゴリーの記事一覧

ソトデナニスル? 2014

2014年08月13日

この夏、外あそびしましたか?

私たちは、夏休みシーズンが始まって早々、
無印良品カンパーニャ嬬恋キャンプ場にて開催された、
「Outdoor Summer Jamboree ソトデナニスル? 2014」へ行って来ました!

「ソトデナニスル?」とは、その名の通り、
広々としたアウトドアの環境で、様々な外あそびを楽しめるイベント。

5年目を数える今年も、
マウンテンバイクからパラグライダー、クッキングに天体観測まで、
50近くのワークショップが催され、1000名近いお客さんたちで賑わいました。

各界のエキスパートたちから、道具の選び方、使い方、そしてあそび方を
直接教わることができる場とあって、どのブースも大盛況。

無印良品からは、「いつものもしも」のために、
家族が集まる場所などを書き留めたメモを入れておける、
残布を使った家族のお守りづくりのワークショップも。

そのなかで私たちも、MUJIキャラバンでお会いした日本各地の職人さんによる
様々なモノづくりのワークショップをアレンジさせていただきました。

なだらかな高原のなか、ひときわ目を引くブースは…、

愛知の有松・鳴海絞りの技法を活かし、
新しい感覚で提案する女子2人組ユニット「まり木綿」です。

「絞り染めをもっと身近に感じて欲しい、触れて欲しい」
という思いの2人から生み出されるのは、
キュートでポップな日用使いのシャツや小物。

3色だけの染料で、同じように染めても、一つひとつ柄が変わる絞り染めに、
参加者の皆さんも、魅了されている様子でした。

青空のもと、参加者のみなさんで記念撮影!

続いて、レースのような柄の木製品が飾られたこちらは、

高知県より、レースのような木のコースターづくりのブースです。

森林率84%の高知県。
そんな地で生まれたのが、間伐材を用いたレース模様の
木のコースター「moku-lace(もくレース)」です。

レーザーカッターで半分まで切り込みを入れたレース編みの模様を、
彫刻刀でくり抜いたり、色を塗ったり…。

杉製なので軽く、とても繊細です。
力の入れ方を間違えると、割れてしまうこともあります。

そこには「丁寧に暮らす、大切に暮らす」というコンセプトが隠されていました。

「もくレースが、気に入ったものを大切に使うという、
丁寧な暮らしへのキッカケになればうれしいですね」

と、生産者(ばうむ合同会社)は話します。

子供たちも、自分だけのオリジナルコースターに、大満足な様子でした。

そのお隣は、温かみのある手書きの看板が印象的なブース。

間伐した越後杉の端材を用いた、かわいい型の着火剤づくりです。

こちらを手掛けるのは、新潟県の越後杉に囲まれた
自然豊かな環境にある福祉作業所「あおぞらソラシード」。

自然の資源を生かしたものづくりで、
障がい者が社会とつながってお金を稼いでいく取り組みが行われているんです。

新潟県の越後杉の間伐材と、
神社などで不要になったろうそくを用いて作るため、なんと天然素材100%。

安心安全の素材で、キャンプでもすぐにお使いいただけたため、
子供から大人まで、気軽に楽しんでいただけていました。

また、滋賀県の福祉作業所で働く人たちによって、
繊維工場で不要になった糸で編まれたカラフルな織り物。

こうした織物を商品化し、売上を織り手に還元して
障がい者の賃金向上アップに寄与しているのが「Team coccori」です。

今回はTeam coccoriオリジナルの
ミサンガ織り機を使ったワークショップを実施いただきました。

織り込むのは、びわ湖畔でつくられる色鮮やかな糸や残布。

キャンプ場の木の枝や草木も一緒に織り込む事ができて、
子供たちも自分だけのミサンガに思わず笑みがこぼれていました。

自分でやってみる、手を動かしてみる。

その過程で、背景にあるストーリーを知って、
モノへの愛着が湧くきっかけとなればうれしいですね。

期間中は、アニメソングを一緒に歌うキッズ向けライブや、

キャンプファイヤー、

朝ヨガに、

夜のステージライブまで。

休む間もないほど、盛り上がりっぱなしの3日間でした。

こうして今年の「ソトナニ」は大盛況のなか幕を閉じましたが、
無印良品のキャンプ場は、まだまだ夏まっただ中!

夏休み期間は、たくさんのアウトドア教室が催されていますので、
興味ある方は、是非キャンプ場のHPも覗いてみてくださいね。

//www.muji.net/camp/

この夏、外あそびしませんか?

大自然の中でくらし方を考える

2013年06月05日

真っ青な空、

そして、どこまでも続く広い草原、

1年ぶりに、無印良品カンパーニャ嬬恋キャンプ場に戻ってきました!

昨年、群馬県をキャラバン中に立ち寄った際には、
平日だったこともあり、お客様がそんなに多くなかったのですが、
今回はGW真っただ中ということもあり、満員御礼でした☆

キャンプ場って、人がいない時にはありのままの自然ですが、
人が来るとそこに家(テント)が建ち、"くらし"が始まる。

しかも、大勢の人で賑わっていながらも、
ガヤガヤした喧噪はなく、鳥のさえずりや風の音が聞こえるんです。

なんだか不思議な空間ですね。

3月末で1年間の長期キャラバンを終え、
しばらく都心近郊で過ごしていた私たちにとっては、
久しぶりの大自然の中で、おもわず大きく伸びをしたくなりました。

それは人間だけでなく、ワンちゃんにとっても同じかもしれません。
ほら、このうれしそうな顔♪

利用者からは、

「都心からも近いから便利」「テントサイトが広くてお気に入り」
「アクティビティーが充実している」

などの声を聞くことができました。

見ていて感じたのは、みんなそれぞれに思い思いの時間を
楽しそうに過ごしていること。

子どもたちは大草原で、サッカーをしたり、たこ上げをしたり、
大人たちは昼間からお酒を片手に語り合ったり、ひたすらのんびりしたり。

また、アウトドア教室が開催されていて、
高原や湖などの大自然の中で様々なことを体験することができます。

今回、GWの5/3~5/5の3日間は、
「OUTDOOR FIELD EXHIBITION 2013」と題したイベントも開催中でした。

アウトドアメーカーのスペシャリストが勢ぞろいした、
フィールド展示会です!

キャンプの中で使う道具を、お店の中で見るのではなく、
外で実際に、見て・触って・試して・感じてみることができる場。

アウトドアに欠かせないイスをゆっくり体験できる野外カフェもあり、
無印良品のリクライニングチェア(写真右下)含め、
各メーカーのイスをじっくり味わうことができました。

思えば、キャンプにはこのキャラバンで見つけてきたヒントが
たくさん詰まっていました。

場所選びから始まり、日当たりや風向きによって、いかに快適にテントを張るかは、
"今ある大自然というフィールドをどう生かすか"という視点です。

ガスや水道、電気が身近にない環境で、どんな食べ物を、いつ・どうやって調理するかは、
不便を楽しみながらも、"自然の摂理に従うこと"が大切であり、
何かしなければならないことがあるわけでない、自由な時間をどう過ごすかは、
"自分の心の声に素直に耳を傾けること"から見えてきます。

また、ちょっとした道具や例えば調味料がなかった場合、
コンビニに買いに行くのではなく、隣のテントの人に声をかけて借りる。
自然と"コミュニティの大切さ"に気付くかもしれません。

「百聞は一見にしかず、百見は一考にしかず、百考は一行にしかず」
ということわざがありますが、
人は体験してこそ、深く実感するものだと、
私たち自身の経験から日々感じています。

"どのようなくらしを送りたいか"を毎日の生活の中で考えるのは
容易なことではありませんが、
体験しながらそれを感じることができるキャンプは、
自分たちのくらし方を考える、いいチャンスかもしれません。

無印良品には、群馬県のカンパーニャ嬬恋キャンプ場の他に、
岐阜県の南乗鞍キャンプ場新潟県の津南キャンプ場という、
3ヵ所とも、大自然に囲まれた、それぞれ異なるフィールドがあります。

「そのままの自然を、そのまま楽しむ」
というコンセプトの元にできた無印良品のキャンプ場を
ぜひ体感してみてください!

ちなみに、夏休みには、子ども向けの「キッズサマーキャンプ」も開催予定★
※キッズサマーキャンプの申し込み受付は定員に達し次第、終了致します。
ご了承ください。

温泉とこけしと、時代の流れ

2012年05月11日

「い」伊香保温泉、日本の名湯。
「く」草津よいとこ、薬の温泉。
「よ」世のちり洗う、四万温泉。

「上毛かるた」の中でも、ひと際多く描かれている群馬の温泉。
確かに群馬には、一度は聞いたことのある温泉街が多いですよね。

四万温泉には、あの『千と千尋の神隠し』のモデルになった温泉宿もありました。

火山の多い日本では、昔からたくさんの温泉が湧き出ており、
温泉宿は人々に愛されてきました。

農業が国民の主な産業だった昔の日本では、
湯治といって、人々がコミュニケーションを楽しみながら、
農作業の疲れを癒やす場として、温泉は1年を通して親しまれていたようです。

1月末の一番寒い時期の「寒湯治」、
田植えの後の「泥落とし湯治」、
8月の一番暑い時期の「土用の丑湯治」など。

今でも、「疲れが溜まってるから、温泉でも行ってゆっくりしようか」
なんて話がよくありますが、
温泉の使われ方は、今も昔もさほど変わっていないのかもしれませんね。

そんな温泉街には、「温泉まんじゅう」をはじめとしたお土産品も数多いですが、
そのひとつとして、昔から慣れ親しまれているものが「こけし」です。

以前、栃木で出会ったような木地師が、
東北地方の温泉街において、湯治客へのお土産品として作ったのが始まりで、
今では「伝統こけし」と呼ばれ、東北地方の名産品として知られています。

名だたる温泉街を有する群馬でも同様に、こけしは作られているのですが、
こちらは「近代こけし」と呼ばれ、作家の自由な発想のもとに制作されています。

その工房のひとつ、「卯三郎こけし」を訪れると、
キャラクターものから、

つまようじさしや七味唐辛子入れ、

なんと、へその緒入れまで作られていました。

へその緒と、生まれてきた子供への手紙を、
タイムカプセルのように、こけしの中に入れておけることから、
大人気の商品なんだとか。

名前や日付なども書いてもらえるので、
友人への出産祝いのプレゼントとしても、きっと喜ばれますよね!

昔は、近代こけしといっても、玩具や観賞用が多かったようですが、
観光客の増減が直接、売り上げに響いてくるため、
出荷できる商品をいろいろと考案し、
今では、都心の雑貨屋にも置かれるようになったようです。

ただ、その製法は今でも、ひとつずつ手づくり。

伝統的な製法に則りながらも、
時代のニーズを汲んだ商品を考案していく姿勢は、
伝統産業におけるものづくりの、これからの時代へのヒントではないでしょうか?

卯三郎こけしのスタッフの方々が、生き生き働いているように感じたのも、
時代のニーズに応えている手応えを味わっているからかもしれません。

自然の恵みに感謝して

2012年05月10日

群馬県北東部、武尊山の南麓に位置する川場村。
人口約4000人弱のこの村には、豊かな自然とその恵みを求めて、
毎年約90万人の観光客が押し寄せます。

水はけの良い土壌は、豊富な地下水をどんどん流し、田畑を潤すことから、
お米をはじめ、こんにゃく、リンゴ、ブルーベリーなど、
様々な農産物を作り出します。

なかでも、注目されているのがお米。

「雪ほたか」と呼ばれるそのお米は、
平成19年から23年までのあいだ、5年連続で
米・食味分析鑑定コンクールで金賞を受賞しました。

その生産量の少なさから、
一般には流通しない「幻の米」ともいわれています。

実際に、その雪ほたかで握られたおにぎりを頂きました。

米粒がしっかりしていながらも、絶妙のもちもち感。

美味しいお米を作り続けられる要因は何なのでしょう?

「特別なことはやっていないんですよ。
あくまでも基本に忠実にお米を育てているだけで、
あとは川場村の土壌や環境が育ててくれるんです」

株式会社雪ほたかの小林社長(写真右)はそう答えてくれました。

基本に忠実にというのが肝のようで、
生産農家には年5回の栽培講習会に、必ず出席してもらっているんだとか。

徹底して量より質を追求する姿勢は、
小さい村の一つの模範ではないかと感じました。

そして、川場村の自然がもたらしてくれる環境…。

武尊山より湧き出るミネラルたっぷりの天然水による恵みのことは、
次の生産者さんも同様のことをおっしゃっていました。

明治19年創業の酒蔵、清酒「水芭蕉」醸造元の永井酒造。

世界初のシャンパン製法を日本酒づくりに取り入れ、
スパークリングする清酒「MIZUBASHO PURE」を開発された酒蔵です。

このお酒は、世界13カ国にも輸出され、
スペインの世界最高峰のレストラン「エル・ブリ」にも採用されました。

日本酒づくりにおいても、顧客の口に運ばれるまでの工程を見直し、
生酒の状態を極力キープするため、マイナス気温下で貯蔵する貯蔵庫や、
瓶詰め後の火入れ処理など、独自の製法を追求していっています。

人でしかできない五感を使った工程は人が行い、
機械でも行える工程は機械を導入し効率的に行う、
という柔軟な姿勢も印象的でした。

「こうしてお酒がつくれる喜びを忘れないようにしたい」

そう語るのは、この酒蔵の杜氏を務める後藤さん。

このお酒がつくれるのも川場村の美味しい水があるからこそ、
という感謝の意を忘れないため、
毎年、社員で川場村の源流で滝行を行うんだそう。

ここまで生産者の方々が、その土地に愛着と感謝の意を持って、
ものづくりに励まれているとは…。

恥ずかしながら、今まで地理や土地を意識しながら
生活してきたことはありませんでした。

ただ、普段、私たちが口にしている美味しい飲食物は、
すべてその土地にある、自然の恵みから来ているんですよね。

自然に感謝するというのは、至極当然のことなのかもしれない、
と思い知らされました。

無印良品のキャンプ場へ!

2012年05月09日

群馬県嬬恋村。
「嬬恋=つまごい=妻恋」ということで、愛妻家にはなじみ深い地です。

誕生日を迎える妻を祝う場所にはうってつけと、
キャラバン隊の夫はひらめいたよう。

向かった先は、「無印良品 カンパーニャ嬬恋キャンプ場」。

周りを山々に囲まれ、目の前に湖がある、標高1300mの高原。
写真だけ見て、「ここはニュージーランドだよ」と言われたら、
信じてしまいそうな大自然が、そこには広がっていました。

無印良品は、1995年に新潟県の津南キャンプ場
翌年96年に岐阜県の南乗鞍キャンプ場
そして2004年にこの嬬恋キャンプ場をオープンしました。

「へ〜!無印良品ってキャンプ場もやってるの!?」

そう思った方もいるかもしれません。
実は、私たちキャラバン隊も初め知った時は、そう思いました。

ただ、そこには、なるほど納得の理由が隠されていました。

キャンプはまず、テントの設営から始まります。
何もないスペースに、自分たちの家(テント)を建てて、
キッチンはここ、リビングはここにしよう、って考えていきます。

生活空間に自分たちの好みで物や家具を組み合わせていく。
この行為って、まさに無印良品で買い物するときに考えていること
そのものなんですよね。

お家ができたら、後は完全フリータイム!

子供たちは自然の中を駆け回り、大人たちは昼間からビールなんてのもOK♪
誰に決められることもない、みんなが好きな時間を過ごせます。

でも、せっかく無印良品のキャンプ場に来たなら、
そこでしか味わえないアウトドア・アクティビティを体験してほしい!
と、様々なアウトドア教室も用意されているんです。

私たちキャラバン隊が今回参加したのは、ふかしまんじゅう作り。

子供たちに混ざって、地元のお母さんから
嬬恋産の花豆入りふかしまんじゅうの作り方を教えてもらいました!

地元の方にその土地のくらしを教えてもらえるのって、いいですよね♪

おまんじゅうを作りながら、子供たちは自然に仲良くなって、
「じゃあ、後でテントに遊びに行くね!」
こんなやりとりも生まれていました。

「私たちがここで提供できるのは、"自然・文化・人"。
安全に冒険ができる場所を用意し、
また、小さなコミュニケーションができる場所でありたいと思っています」

そうキャンプ場のスタッフが語ってくれたことを、実感しました。

夜は火を囲みながら語らい合いました。

旅好きのキャンプ場スタッフと旅の話で盛り上がったり、
"地産地消って何がいいんだろう?"
"1人ひとりが便利を数個やめれば、エコになる?"
そんな真面目な話までしました。

なぜでしょう? 大自然に囲まれると、頭がフル回転して、
いつもとはちょっと違った深い話になるんですよね。
いい意味で。

それから、誕生日だったキャラバン隊妻に
なんと、サプライズで夫がケーキを用意してくれていました!!!

キャラバン中、夫婦でいつも一緒に行動しているので
何か用意できるはずはないと、期待していなかったのですが、
やっぱりサプライズで祝ってもらえるのはうれしいです。

1日目キャンプ場に到着した時は、辺り一面霧に包まれていたのですが、
ふと空を見上げると、この頃には満天の星空がありました☆

キャンプ場で過ごした誕生日は、これまでとはまた違った、
素敵な思い出になりました。

久しぶりに大自然を満喫して、リフレッシュしたキャラバン隊に
キャンプ場スタッフは、最後にこう話してくれました。

「自然は何の印もついていない、まさに無印良品そのものなんです」

笑顔がまぶしいスタッフたちが待つ、
カンパーニャ嬬恋キャンプ場は11月上旬まで営業しています。

また、5月15日からはこの夏、3つのキャンプ場で行う、
2012キッズサマーキャンプ」の受け付けが始まるそうです。

みなさんも、無印良品キャンプ場を、ぜひ体感してみてください♪

群馬の無印良品

群馬では、イオンモール高崎にある、無印良品にもお邪魔してきました。

「群馬って、全国でも公園の数がとても多い県なんです」

そう教えてくれた、スタッフさんが手にするのは
森のなかまプリントTシャツ」。

前述したように、群馬には公園が多いため、
外で遊ぶ子供たちもたくさん着替えをするのでしょうか?

ちなみに、このTシャツ、ネットストア限定で
大人サイズもあるんです。

親子で同じ柄を着ても、兄弟・姉妹で別の柄を着てもかわいいですよね★

キッズ売り場は、これまで洋服や雑貨しか見てこなかったのですが、
今回じっくり売り場を見てみると…

こども用のデスクとチェアもあるんですね!
子供の成長とともに机の高さも、椅子の高さも調整できるそう。

他にも、面白いと思ったのがコレ↓

おえかきペン・陶磁器用5本セット」は、食器にお絵描きをして
オーブンで焼くだけで、オリジナルの食器を作ることができちゃいます。

売り場に行くたびに発見のある無印良品、
みなさんのお気に入りも教えてください!

こんにゃくはお腹の掃除機!?

2012年05月08日

群馬県が全国における、生産量約9割を誇る作物があります。

これがその作物、こんにゃく芋。
おなじみの上毛かるたにも、登場しています。

こんにゃく芋の栽培が、群馬県で盛んになった理由は、
やはりその土壌と気候にあるそうです。
赤城山一帯には水はけのよい土地が広がり、暑すぎず寒すぎない気候が
こんにゃく芋の栽培に適していたのです。

今回はそんなこんにゃく芋から作る、こんにゃく作り体験をしてきました!

まずは皮を剥きます。
こんにゃく芋を素手で触ると手が荒れてしまうそうで、
手袋を装着して行いました。

あれ? お母さんは手袋をしなくても大丈夫なんでしょうか?

「私は手の皮が分厚くなってるから、大丈夫なんだよ」
とお母さん。

また、こんにゃく芋の汁が目に入ると
激しい痛みをともない、病院送りになってしまうそうなので要注意!
って、これもお母さんは経験済みだそう。

続いて、皮を剥いてカットしたこんにゃく芋と水をミキサーにかけます。
昔はミキサーがなかったため、おろし金を使って行っていたというので
さぞ大変だったことでしょう…。

ちなみに、最初は上の写真のように、中央に穴が開いているのですが、
この穴がなくなってきたら、全体が細かくなった証拠だそう。
お母さんの知恵ですね。

次に、沸かしておいたお湯の中に
ミキサーにかけたこんにゃく芋を入れ、20〜30分混ぜながら煮ます。

しばらくすると、粘り気が出てくるのですが、
さらに凝固剤(水で溶いた炭酸ナトリウム)を加えて混ぜます。

色が変わったら、タッパーにあけて均一になるよう平らにします。

タッパーの中のこんにゃくが固まったら、適当な大きさに切って
再び沸かしたお湯の中に入れ、
30〜40分あく抜きのために煮たら、出来上がり!

食べてみると、弾力があってみずみずしい味がしました。
それもそのはず、こんにゃくは作る工程を見ても分かるように、
こんにゃく芋と凝固剤以外はすべて水、
その約97%が水分からできているんです。

また、こんにゃくには食物繊維が多く含まれていて、
腸の動きを活発にし、体内の有毒なものを早く外へ出す効果があるといいます。

昔の人は、こんにゃくを「胃のほうき」や「腸の砂下ろし」と呼んで、
大掃除の後には必ずこんにゃくを
体内の毒さらいに食べるという習慣があったくらい。

ところで、普段食べているこんにゃくって
黒い斑点のようなものがあった気がします。

聞いてみると、市販のこんにゃくの黒い斑点は
ひじき等の海藻なんだそうですね。

昔は凝固剤として灰汁を使い、またこんにゃく芋の皮が入って
黒っぽいこんにゃくが出来上がっていたそうなのですが、
その後、こんにゃく芋を製粉したものと凝固剤を使うようになり、
白いこんにゃくができました。

しかし、白いこんにゃくは見慣れないために売れなかったそうで、
黒いこんにゃくにするために、海藻類を入れるようになったんだとか。

そんなこんにゃくですが、みなさんはどのように食べますか?
おでんに入れたり、煮物に入れたり。

今回、こんにゃく作りを体験させていただいた、関さん宅では
いろいろなこんにゃくレシピを開発されていました。

サクサクなのに、噛むと弾力がある、
「こんにゃくの唐揚げ」

これは市販のこんにゃくだと、ツルツルしすぎていて衣がつかないそう。

デザートなのにカロリーが低くてうれしい、
「こんにゃく羊羹」

こうして見てみると、こんにゃくの効用ってすごくないですか?
こんにゃく自体の味はほとんどないので、
こんにゃくを使ったレシピもまだまだ幅がありそうですね。

健康のためにも、もっとこんにゃくを食べようと思います!

実はだるまって…

2012年05月07日

群馬県出身であれば、必ずと言っていいほど知っている文化があります。

「上毛かるた」

試しに、何人かの人にたずねてみると、みなさん本当に答えられました!

戦後、GHQの統治下で、地理や歴史を教えることが許されなかった時代、
なんとかして子供たちに群馬の歴史・文化を伝えようと始まったのが、
このかるたでした。

「え」縁起だるまの少林山。

そんな上毛かるたでも紹介されていた、だるま。

それもそのはず。
その生産量の約8割が、群馬県高崎市で生産されているんです。

空っ風の吹く、高崎の気候が、だるまづくりには適しており、
昔から農家の副業として作られてきたんだとか。

実はこのだるま、全国各地でも作られていますが、
産地によってその表情や形が異なるようなのです。

右が、私たちが出発時に片目を入れてきただるま、
左が、高崎だるまですが、その違いが分かりますか?

高崎でだるま製造に携わる、「中喜屋だるま」の峯岸さんに、
私たちのだるまを見せると、

「これは神奈川県の平塚のだるまだねぇ」

と、教えてくれました。

産地や職人によって、髭や眉毛の描き方に特徴があり、
高崎だるまは、眉毛は鶴を、髭は亀を表しているそうです。

また、祈願が成就した時に両目がそろうだるまのことを「縁起だるま」と呼び、
これは高崎だるまが発祥だそう。

「だるまのことをもっと知りたかったら、少林山へ行くといいですよ」

そう、峰岸さんに教わって、高崎市内の少林山を訪れました。
そこにあったのは、「少林山達磨(だるま)寺」。

たくさんのだるまが、ところ狭しと奉納されていました。

そこで私たちは、さらに驚きの事実を知ることになります。
だるまって、実在する人物がモチーフとされていたんですね。

達磨大師と呼ばれるこの方は、南インドの第三王子として生まれ、
その後、中国へ渡り、仏教の禅宗の開祖となった人物として知られています。

今のだるまの姿は、達磨大師が中国・少林寺で9年間、
座禅を組んでいた姿を表しているんだそうです。

当然、その姿は描く人によって異なるため、
日本国内でも異なれば、中国やインドのだるまはもっと違うようです。

同じようで違うもの。
「だるま」には、そんな背景があったのですね。

そういえば、子供の頃よく遊んだ遊びの一つに、
「だるまさんが転んだ」がありますが、その由来も、
親が子へ、我慢や努力を強いるときに散々使われた、達磨大師の座禅の話に対し、

「達磨さんだって、誰も見ていないところでは寝転んでいただろう」

と、子供が反発して使われるようになった掛け声、といわれているそうです。

そう思うと、幼い頃から、
達磨大師は私たちの身近な存在だったのですね!

身近なことにも、まだまだ知らないことが多いと思い知らされます。