MUJIキャラバン

茅葺き屋根の家

2012年04月24日

茨城県石岡市八郷(やさと)地区、
筑波山の麓には茅(かや)葺き屋根の家が約70棟点在し、
現在も人々が暮らしています。

さらに、江戸時代から守り続けられている、この茅葺き屋根の家のいくつかは
国指定の有形文化財にも選ばれています。

この辺りでは農地だけでなく、きれいな水にも恵まれて、
豊かな暮らしが営まれてきました。

その証は、屋根の造りに表れています。

グラデーションに重ねられた屋根の層や、

屋根の上の飾りは、「筑波流」と呼ばれる装飾の特徴で、
家にお金をかけることができたからこその造りだそうです。

そんな茅葺きの屋根ですが、
空気層を持つ自然素材が50cm以上も重ねられているがゆえ、
水はけをよくするために屋根の傾斜が急になっていて、
その結果、屋根裏に大きな空間があるんだとか。

このため太陽からの熱を室内に伝えにくく、風通しも良いため、
夏はとっても涼しいそうです。

さらに写真を見て分かるように、
すべてのドアが引き戸で、窓も大きいのでこれは涼しいですね。
でも逆に冬はかなり寒そう…。

そう思って伝えると、
「"火のこたつ"があるから平気ですよ」
と家主の大場さんが教えてくれました。

一見普通のこたつと同じように見えますが、その中を覗いてみると…

炭がありました!

こたつというと、当たり前のように電気ごたつを思い浮かべましたが、
こたつの原型はこれだったのですね!!

ところで、そもそも「茅」とは屋根を葺く材料の総称で、
筑波周辺ではススキが最もよく使われているそうですが、
他にも藁(わら)や草など様々な材料が使われるそう。

天然素材なので、雨や虫などの被害はないのでしょうか?

その昔は囲炉裏やかまどなどを使って、家の中で火をたいていたため、
煙の燻蒸効果で虫を抑え、屋根を守っていたといいます。

それでも25年前後で葺き替えの必要があった茅葺き屋根ですが、
現代では屋根の寿命が縮み、15年前後で葺き替え時期を迎えるのだそうです。

しかし、そこには「職人不足」という深刻な問題があります。

昭和20年代には、石岡市内に80人以上の茅葺き職人がいましたが、
今では1人にまで減ってしまったとのこと。

また、集落内の家屋の多くが茅葺き屋根だった時代は、
共同の茅場を持って、各家の葺き替えを順番に手伝うなど、
近所や親戚同士による「結い」が営まれていましたが、
今では職人や業者に葺き替えを頼むしかないため、お金がかかるそうです。

それでも、ぶどう園を運営しながら、茅葺き屋根の家に住む大場さんは
「自分が生まれ育った場所だし、この家をきっかけにみんなとつながれるから」
と、この家を大切に想う気持ちを話してくれました。

3年前からは、この八郷の茅葺き屋根の家と田園風景に魅了された、
武蔵野美術大学の学生たちが、冬の休耕田をアートサイトに、
現地の里山から調達した間伐材や竹で制作した作品を展示するイベントを
毎冬行っているそうです。

現地を訪れて、実際にその風景を目にすると分かるその魅力。

少しでも多くの人が、この地を訪れ、
この魅力を継承していく大切さが伝わるといいなと思います。

茨城の無印良品

茨城では、イオンモール水戸内原の無印良品に行ってきました。

笑顔で迎えてくれた、スタッフさんにこのお店の人気商品を伺うと…

それは「レトルトカレー」だそうです!

さらに、それぞれのお気に入りを聞くと
"グリーンカレー"と"10種類の彩り野菜カレー"を紹介してくれました。

グリーンカレーのように、5辛の辛いカレーもあれば、
10種類の彩り野菜カレーのように、1辛のまろやかなカレーもある。
選べるバリエーションがあるのがうれしいですよね。

イオンモール水戸内原店のスタッフの中には、
実際にこのカレーが作られている工場を見学に行った人もいて、
その製造工程を知ったことで、
益々お客様に自信を持ってお薦めするようになったのだそうです。

また、このお店で目に留まったのがこちら。

子供たちの遊び場所です。

百貨店やモールなどでは見かける遊び場ですが、
無印良品のお店にもあったのですね。

無印良品の木のおもちゃで楽しそうに遊んでいる、子供たちの姿が印象的でした。

最後に、地元茨城出身のお2人の、
とっておきの場所を教えてもらいました。

「偕楽園と千波湖」

早速行ってみると、そこは至るところで桜の咲き誇る、とても大きな公園でした。

それもそのはず、偕楽園と千波湖を合わせた偕楽園公園は、
合計面積が300ヘクタールあり、都市公園としては
ニューヨークにあるセントラルパークに次ぐ、世界第2位の広さなんだとか。

お花見をする人、犬の散歩をする人、通学路として自転車で走る学生、
そしてランニングをする人など、
この場所が地元の人に愛されていることがよく分かりました。

こんな素敵な公園が近くにあったら、毎日通ってしまいそうです…。

  • プロフィール MUJIキャラバン隊
    長谷川浩史・梨紗
    世界一周の旅をした経験をもつ夫婦が、今度は日本一周の旅に出ました。
    www.cool-boom.jp
    kurashisa.co.jp

最新の記事一覧

カテゴリー