「MUJIキャラバン」はじめます。
『くり返し原点、くり返し未来。』
これは2010年に無印良品が企業メッセージとして発信した言葉です。
ひとり1人にとっての原点が生まれ育った地、すなわち故郷(ふるさと)であるならば、
無印良品にとっての原点は、「日本」。
無印良品は現在世界20カ国で展開していますが、
利用する海外の人は、その商品やサービスを通じて、
日本人のきめ細かい心遣いや美意識を感じ取るのだそうです。
例えば、切った爪が飛ばないようにカバーのついた爪切りだったり、
雨の日に買い物した荷物が濡れないようにカバーをかけるサービスだったり。
日本人にとっては当たり前のことでも、
外から見てみると驚く事実なのです。
私たち夫婦は昨年1年をかけて、世界41カ国を旅してきましたが、
その中で日本とは違う"世界のくらし"を見て驚いたのを覚えています。
そして、こうしたことは日本国内においても同様なのではないでしょうか。
関東地方では"親子丼"を食べることが多いけど、
関西地方では"他人丼"の方が人気が高い。
福岡の小学生は体育の時などに
座ったり立ったりする際、「ヤーッ!」とかけ声を言う。
ある一定の場所で暮らしていると見えないことが、
別の場所へ足を運ぶことで見えてくることがあるかもしれません。
私たち夫婦は今回縁あって、
「MUJIキャラバン」というプロジェクトを担当することになりました。
日本全国を旅しながら、それぞれの風土に根ざした「良い物」や「良い食」、
そして多様なくらしの営みから得られるヒントを
下記のステイトメント(活動指針)に沿って探していきたいと思います。
このプロジェクトは各地域のみなさんと共に創っていくものだと思いますので、
これから1年間どうぞよろしくお願い致します!