MUJIキャラバン

七つの願い☆

2012年08月17日

東北3大祭りのひとつに数えられる、「仙台七夕まつり」

七夕といえば、織姫と彦星が年に1度だけ会うことを許された日…
というのはよく知られたお話ですが、
ではなぜ年に1度しか会うことができないのか、
その理由を知っていますか?

これはもともと、中国で生まれ日本に語り伝えられた伝説なのだそう。

むかし、天に織女(しょくじょ)という、手芸にすぐれ、
機織(はたおり)が巧みな娘がいました。
ところが、牽牛(けんぎゅう)という青年と結婚してからは、
手芸をおろそかにし、機織も怠けだしたため、
父親の天帝(てんてい)は怒って、牽牛を銀河の対岸に別居させ、
年に1度、7月7日の夕べにだけ逢うことを許しました。

織女は牽牛と逢える七夕の日以外は、せっせと機織りしているため、
手芸の神様と考えられていました。
七夕まつりは本来、7月7日の2人が逢えるめでたい日に、
織女に対して手芸上達を願う祭なのです。

短冊に願い事を書いて笹に飾る風習は、日本ならではですが、
仙台においては、風流を好んだ伊達政宗が奨励したともいわれ、
藩政時代から各戸の軒先に笹飾りを出していたそうです。

そう、「仙台七夕まつり」の特徴といえば、やっぱり笹飾り!

商店街の各お店が数ヵ月間かけて毎年手づくりし、
その豪華さを競い合うのです。

飾りの内容は当日まで企業秘密だそうで、
蓋を開けてみると、それぞれの個性が際立ちます。

子供向けのかわいらしい動物柄のものもあれば、

涼しげな色だったり、ビビッドにまとめていたり。

どれも手づくりなので、ほのぼのとした温かみが感じられます。

これらの七夕飾りですが、実は「七つ飾り」と呼ばれる伝統の飾り物を守り、
それぞれに深い意味が込められていました。

まず、飾りつけの主役になっているのが「吹き流し」。
くす玉の下に垂れている部分のことで、これは織姫の織り糸を象徴し、
機織や手芸の上達を願います。

続いて、着物の形をした「紙衣(かみごろも)」。
これは病や災いの身代わり、または、裁縫の上達を願うもので、
七夕竹の一番上に吊るす習わしがあります。

「千羽鶴」は家の長老の年の数だけ折り、延命長寿を願います。

「投網」は昔から重要なたんぱく源としての魚介を欠かさないように
仙台近海の豊漁を祈願し、「短冊」は学問や書、手習いの上達を願います。

今年の短冊は、オリンピックへの願いが目立ちました★

また、「巾着」は富貴を願いながらも、無駄遣いを戒め、商売繁盛を願います。
「くずかご」は七つの飾り物をつくり終えた
裁ちくず、紙くずを拾い集めてくずかごの中にいれ、
ものを粗末にしないで役立て、清潔と倹約の心を育てます。

「七つ飾り」のそれぞれに込められた願いを感じながら笹飾りを見ていると、
この七夕まつりが仙台市民に愛され続け、
昔から変わらず今も続いている意味が少し分かる気がしました。

かつて、天明の大飢饉、第一次世界大戦後の不景気など、
数々の窮地を乗り越える力になってきた「仙台七夕まつり」。

今年、震災復興の大きな原動力となっていることは、
言うまでもありません。

もしもの備え

仙台市内ではお祭り期間中、駅前を中心に屋台が並んでいますが、

今年はここに無印良品 エスパル仙台店も参戦。
お祭りは見るのもいいですが、参加するのもまた盛り上がりますね!

さらに仙台駅前には、無印良品 仙台ロフト店もあり、お邪魔してきました。

仙台では昨年の震災を受けて、スタッフのみんなで
災害時のもしもの時に使える無印良品グッズについて話し合ったそうです。

例えば、この「柔らかい ランドリーボックス

普段は通常通り、洗濯物入れもしくは収納BOXとして、
一方、もしもの時には「貯水のためのバケツ」として使えます。

続いて「キャリーバッグ

普段はビジネスの出張や旅行時に、
一方、もしもの時には「食料ほか、避難グッズ入れ」に。

ほかにも、普段はキッチンや玄関などで使える「アミノ酸 無香消臭スプレー」は、
もしもの時、ニオイが気になる衣類にかけて消臭ができます。

それぞれが自分自身で考え、家族や友人と話し合うことが何よりも、
備えることで一番大切な事かもしれません。

新しいモノを買って備えるのもいいですが、
もしもの時を想定して今、身の回りにあるモノを再度考えてみませんか?

  • プロフィール MUJIキャラバン隊
    長谷川浩史・梨紗
    世界一周の旅をした経験をもつ夫婦が、今度は日本一周の旅に出ました。
    www.cool-boom.jp
    kurashisa.co.jp

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