地域ならではの宝
岡山県中央部に位置する美咲町(みさきちょう)が、
ある食べ物で町興しをしているという噂を耳にしました。
公園内の空き店舗を再利用した、「食堂かめっち」に行ってみると、
そこには40分待ちになるほどの人だかりが!
このお店が提供している食べ物とは
そう、「たまごかけごはん」です。
美咲町出身で、明治時代を代表するジャーナリストの
岸田吟香(ぎんこう)氏が、「たまごかけごはん」を愛好し、
日本に広めたという説があることと、
町内に西日本最大級の養鶏場があることを理由に
2008年に「たまごかけごはん」専門店の同店をオープン。
ごはんとお味噌汁に、たまごとお新香というとてもシンプルなメニューですが、
お米は町内の棚田で栽培した棚田米、
たまごは町内の養鶏場から毎日入荷する生みたて、
そしてお醤油も地元のものという、美咲町づくし。
それも300円で、ごはんとたまごのおかわりが自由なんです!
お醤油をベースとした「しそ、ねぎ、のり」のオリジナルのタレで、
いろいろな味を楽しめるのもうれしいところ♪
それにしても不思議です。
ごはんにたまごを乗せて、お醤油を数滴かけただけのこの食べ物が
どうしてこんなにおいしいのでしょう
。
これも"地産地消"だからこそ、
この新鮮さを実現できているのだと思います。
地域ならではの資源を発掘し、磨いていくことで、
人を惹きつけることができるんですよね!
同じく美咲町に、地域の資源を活かして、
とあるファンを魅了している場所がありました。
吉ヶ原(きちがはら)駅。
ここは同和鉱業「片上鉄道」の駅で、
鉱山の閉鎖にともない、1991年6月に廃駅となったのですが、
ファンからの熱烈な要望により、駅と一部線路が残されました。
今では毎月第1日曜日にだけ、片上鉄道保存会によって
保存車両の展示運転が行われています。
鉄道は片道約300メートルだけ走り、
片上鉄道保存会の1日会員になると、車両に乗車することができるんだそう。
また、駅の入り口にはこんな看板が。
駅長猫!
残念ながら、その日は在宅勤務でしたが、
毎月第1日曜日には勤務姿がお目にかかれるそう。
代わりに見つけたカフェらしき小屋に入ってみると、
駅長猫には会えませんでしたが、ネコラテがありました☆
このラテを作ってくださったカフェ店主の森岡さんにお話を伺うと、
ご自身も片上鉄道保存会の方でした。
「片上鉄道の一部を残したことで、ここは人が集まる場所になりました。
それも、ゆっくりとですが徐々に人も増えていっているんです。
この"ゆっくりと"というのがポイント。田舎ではこのぐらいのペースがいいんです。
猫駅長のおかげで鉄道ファン以外の方もお越しいただけているんですよ」
とても印象的な言葉でした。
新しいものを作ることは簡単かもしれませんが、
古いものを壊してしまったら、それは二度と戻ることはありません。
「たまごかけごはん」にしても、「吉ヶ原駅」にしても、
地域ならではの資源を磨いていったことで、
それは今、地域の宝として陽の目を浴び始めています。
そんな美咲町の宝を味わいに、
月初めの日曜日には、2大スポットに出掛けてみてはいかがですか?
岡山県の愛され商品
あれ? なんだかくつろいでいますね!
スタッフさんが座っているのは、
「体にフィットするソファ」!
岡山は倉敷で立ち寄った、無印良品 イオンモール倉敷では、
この「体にフィットするソファ」がとっても愛されている商品なんだそう。
私たちも以前から自宅で使っていますが、
座ると本当におしりにフィットして、座り心地抜群なんですよね!
「みなさん家族の分をそろえていらっしゃったりするんです。
平屋の家が多くて、家も広いからじゃないでしょうか」
カラーバリエーションもこの通り★
自宅に色違いでそろえられたらかわいいですね♪