もしも無印良品が今日生まれたら
「もしも、無印良品が今日生まれたら」
そんな想像をベースにつくられた店舗が、大阪・梅田に誕生しました。
4月26日(金)にオープンしたばかりの
「無印良品 グランフロント大阪」。
無印良品としては、有楽町店に次ぐ世界で2番目に広い店舗面積を誇り、
西日本最大の旗艦店となるそうです。
Cafe&Meal MUJIを併設した店内へ一歩入ると、
その広大な敷地を余すところなく利用した展示に心躍らされました。
まるで一つひとつの商品が訴えかけてくるような感覚です。
定番のノートもこの通り、一目瞭然のディスプレイ!
これならどんな種類があるのか、分かりやすいですね☆
旅行関連グッズの「MUJI to GO」のラインでも、
旅行のシーンに合わせて、利用シーンを想起させるような
提案型のディスプレイになっているんです。
私たちもキャラバンの道中、「この商品、こんな使い方があったんだ!」と、
使い道を知らないまま、その価値を見過ごしていた商品が多くありましたが、
こうして訴求されると、改めて新しい発見があったりします。
そして、まるで収穫祭を想起させるのは、食のコーナー。
「あ、これおいしそう!」「これって何だろ?」
といった具合に、次に何が出てくるのかワクワクしてしまいます。
食品のみならず、通常の無印良品では見かけないものも 。
これらは、「Found MUJI」と呼ばれる、
日本各地・世界各地の文化・風土で育まれてきた食品、
普遍的な日用品を集めたラインです。
大量生産システムではつくることのできない、
その土地固有の伝統文化から生まれたものがほとんどで、
私たちがこのキャラバンで取材してきたものもたくさんありました。
このように、くらしを豊かにするためのものであふれた店内ですが、
なんと店舗の一角には、家もありました!
無印良品の家には、現在「窓の家」「木の家」「朝の家」の3タイプがありますが、
こちらは「木の家」の1/2サイズのモデルハウス。
半分の大きさのため、一室空間の家を俯瞰して見ることができるんです。
くらし方やライフステージの変化にも無理なく対応できる無印良品の家を、
この目で見たいという方に、気軽に見ていただきやすい場ですね。
その名の通り木の特徴を活かした「木の家」ですが、
店内の什器の所々には、大阪産の木材が使われており、
店舗全体から木のぬくもりを感じることができました。
また、店内には「東京おもちゃ美術館」監修のもと、
子供の頃から木に親しみ、森を想う気持ちを育んでほしいという思いを込めた
「木育広場」なる遊び場が設置され、木のおもちゃも多く取り扱われていました。
日本の森林の現状を垣間見てきたキャラバンでしたが、
国土の2/3を森林が占める日本において、森林に対する関心が
子供の頃から育まれるのは素晴らしいことだと感じます。
さらに、「OPEN MUJI」と呼ばれる店内常設の展示イベントスペースもあり、
現在、「木育キャラバン」と称して、親子で一緒に木と触れ合える場が提供されていました。
「マイ箸づくり」「ぶんぶん独楽づくり」「無印良品の紙管こどもイス」など、
親子で参加できるワークショップが5月中旬まで開催中です!
店長の松枝展弘さんは、今回の新店舗についての想いをこう語ります。
「"今あるものを見直す"という無印良品の根底にある考え方。
それには、無印良品自身を見直すことにも当てはまります。
このお店は、いつも見慣れている無印良品とは何かが違うと、
お客様に新鮮に感じていただけるように努力しました。
ぜひ、人と情報が交わる新しい梅田を感じてほしいです」
その言葉通り、今までと違う無印良品は、店舗のみならず、
こんなところにも表れていました。
買い物用の手さげ紙袋。
「無印良品」のロゴは紙テープにあるだけで、
紙袋そのものにはロゴが印字されていないんです。
紙テープを剥がせば、無地の紙袋として使えます。
これぞまさに「無印」!ではないでしょうか。
「もしも無印良品が今日生まれたら」
のコンセプトがふんだんに感じられる無印良品グランフロント大阪。
無印良品に対する"新しい"発見が、たくさん詰まっている場所です。