大人のおやつ
お茶の請け菓子としても、お酒のおつまみとしても
どちらにも合うお菓子に出会いました。
佐賀県鳥栖(とす)市にある、高砂屋さんの作る
「豆菓子」です。
豆菓子といっても、ピーナッツ(落花生)から
エンドウ豆を使ったものまで、原料の豆の種類はさまざまありますが、
高砂屋さんでは"そら豆"をメインに扱っています。
自分たちにしかできない商品は何かを考え、
他があまり手掛けていなかった、そら豆に目をつけたそうです。
もともと佐賀県内ではそら豆を生産しており、
乾燥そら豆を焼いたものが、腹持ちがよく保存も利くことから
筑豊炭田で作業する人々のおやつとして食べられていました。
しかし、現在、野菜として食べられるそら豆は、
四国と九州の一部で栽培されているようですが、
乾燥そら豆についてはほとんどが輸入だそうです。
「うちは中国の"青海そら豆"を使っていますが、
安いからではなく、質がいいからそれを選んでいます」
と、社長の森光さん。
青海そら豆は、中国最西部のチベットに近い青海地区で栽培されており、
標高約2500mの高地なので、害虫がいないため農薬を使っていない、
安心・安全の原料だといいます。
また、粒が大きく、味が濃いのが特徴だそう。
豆菓子を作るには、まず原料の乾燥そら豆の皮を剥いて、
一晩水につけておきます。
そうして柔らかくしたものを揚げて、フライビーンズに。
この状態で味見をしてみましたが、
サクサクしたスナックのような食感です。
そして、その後の工程は、味つけによって異なります。
黒糖そら豆などりんかけ(砂糖をからめる作業)をするものは、
熱の通りやすい銅鍋に移し、
手作業で糖蜜をゆっくり絡めていきます。
高砂屋さんでは、このりんかけを12~13回も繰り返すのです。
とっても手間のかかる作業で、
さらには全体に均等にかかるように、経験が活きる職人技。
りんかけ後のそら豆を噛むと、
じっくりとした甘さが口の中に広がりながらも、
そら豆のサクサク感と、そら豆自体の味も残っていて
なんとも深い味わいです。
一方のおつまみそら豆は、
フライビーンズをさらに焼いてから味つけします。
よりサクサクッとして、黒こしょうを絡めたものは
まさにビールが進みそうな味に!
他に、みそ味、カレー味、ゆず味など
バリエーションが豊富なのもうれしいですね。
「そら豆の味がしなくなったら意味がないので、洋物は作らないんですよ」
とおっしゃるように、見てみると確かに厳選された
"和"の味が並んでいました。
高砂屋さんでは、そら豆をいかにおいしく食べてもらうかに注力して、
味つけに合わせて製造工程も変え、
また、注文が入ってからしか作らないそうです。
素材の味を存分に引き出したこの豆菓子は、
上品で贅沢な味わいです。
ふと、「大人のおやつ」というワードが頭に浮かんできました。
高砂屋さんの豆菓子は、Found MUJIの商品として
MUJIキャナルシティ博多で一部商品を販売予定です。
ぜひお試しください♪
※MUJIキャナルシティ博多での販売商品は、別パッケージになります
1年ぶりの再会
佐賀県は実は昨年の今頃にもお邪魔していました。
このMUJIキャラバンの前身企画で「なるほど調査隊 in 福岡周辺」
と称して、福岡・長崎・佐賀の3県を旅しながら
"なるほど"を探す旅をしていたのです。
その際に訪れた、無印良品 ゆめタウン佐賀へ
1年ぶりに行ってきました!
すると、うれしい再会が♪
ちょうど1年前にも迎えてくださったスタッフさんが
今年も笑顔で迎えてくださいました。
早速、恒例の人気商品を伺うと
「あえるだけのパスタソース」をご紹介いただきました。
しかも、このパスタソースシリーズ、
佐賀県唐津市で作られているんだそう。
現在、8種類の味で展開していますが、
スタッフさん一押しの味は「うにクリーム」!
実は、私のお気に入りもこれでして。
パスタを茹でて絡めるだけなんですが、本当においしい☆
バリエーションが豊富だと、全部試してみたくなってしまいますね。