MUJIキャラバン展 in中国
海外にも広がっている、無印良品。
そのなかでも、中国は出店数の一番多い国です。
そんな中国の上海と杭州にあるMUJIの店舗で
「MUJIキャラバン展」を行うことになり、
キャラバン始まって以来、初めての海外訪問を果たしてきました!
中国最大級の都市・上海はご覧の通りの大都会ですが、
建設ラッシュで、まだまだ発展中という感じです。
上海で意外だったのが、街がクリーンなこと。
街中ではゴミ箱や清掃しているシーンをよく見かけました。
そして、掃除には、やはりほうきが活躍していました!
でもよく見てみると、ほうきの掃く部分が葉っぱでできています。
これが中国内での一般的なほうきかどうかは分かりませんが、
ほうき一つを取ってみても、やはり違うものですね。
国が変われば"色"も異なります。
中国のポストは緑色、花嫁のカラードレスは赤色。
また、洗濯物の干し方やお茶の飲み会、乾杯の仕方も日本とは違いました。
洗濯物は、窓から垂直にニョキッと竿が出ていることが多く、
お茶は茶こしを使わずに、茶葉を直接グラスに入れて
茶葉が沈むのを待って飲み、
円卓での食事の際には、人と人との距離があるので、
グラスとグラスではなく、グラスの底を円卓につけて乾杯をするんだとか。
同じ日本の中でも地域によって、文化や風習が違うように、
国土が日本の約26倍もある中国国内では、
おそらく地域によっても、くらし方に違いがあるのだと思います。
さて、今回展示会を行う上海の店舗は、
今年の8月にオープンしたばかりの商業施設iapmにありました。
お店の外観は、ほとんど日本と変わらず、
お店の中に入ると、ホッとすると同時に、
ここが中国であることを忘れてしまいそうになります。
展示会は店内にある、アトリエスペースで行っており、
今回のテーマは「日本のものづくり」。
MUJIキャラバンの旅路で出会ってきた、
"日本のくらしにまつわる道具"を展示しています。
左上から時計回りに、愛知県の「有松鳴海絞り」(まり木綿)、
神奈川県の「中津ほうき」(まちづくり山上)、
京都府の「茶筒」(開化堂)、青森県の「こぎん刺し」(弘前こぎん研究所)。
これらはいずれも、その地の風土や歴史の中で育まれてきたものですが、
伝統をそのままのカタチで守り続けるのではなく、
現代のくらしに合わせて発展させながら継承してきているものの事例です。
それは、無印良品のものづくりにも同様に言えることで、
福井県で作られている無印良品の「河和田塗り」や、
奈良県で作られている「足なり直角靴下」などもご紹介しています。
また、私たちがMUJIキャラバンの取材を通して感じた、
日本のものづくりの特徴の一つに、
「素材を大切に使い続ける」という概念がありました。
それを表現するために、沖縄県の「琉球ガラス」と、
新潟県佐渡島の「裂き織」の工程を見せる展示も行っています。
中国でのMUJIキャラバン展は、11月末まで、
上海 iapm店と杭州 MIXC MALL店で開催中です。
中国在住の方や中国に行く予定のある方がいましたら、
ぜひお立ち寄りください!
同じくらしの道具でも、国や地域によって異なるもの。
日々のくらしの中では、当たり前だと思っていることでも、
外から見てみると違うこと、普通ではないことがあります。
ふと立ち止まって、一つひとつの物事が
「他の地域だったらどうかな? 他の国だったらどうかな?」
と考えてみると面白いかもしれません。