「庭の名脇役たち」
京都の友人宅から頂いてきた生活道具を、何回も見直したりしながら使っています。古いお家が壊されることになり、そちらの物置から持ち帰った七輪とちりとりです。
- この円盤たちが重要な役を果たす、火の通り穴。
- 上から見たシチリンの顔です。
災害時を考えると、身の回りでまだまだ役立てそうという古き良きものが多いことに驚かされますが、住宅環境によっても違いはあるでしょう。このような例もあるので見ておいて頂きたく思います。
- 七輪の横顔です。
下の小窓を閉じたところ。 - 小窓を開けた図。
風はこれだけの口から通る。
こういうものが量産されていたと聞くと、それを求めた生活者たちに頭が下がるような気がします。七輪の業者によってもいろいろな造りはあったでしょう。この例に私は感心しています。
円盤を上にのせて、さあ何を焼きましょうか。
ちりとり。こちらは大工さんが一緒に働いていたお庭で植木屋さんに「ちょっとこんなの作っといて」と言われたかなと想像をたくましくさせられる木製手造りです。
- 作られたのは30年ほど前。
しっかりした存在感ですね。 - 倒して見る正しい横顔。
この"掃き入れ口"がいい。
握り手などは黒ずんでしまった。
ほうきの方は、石垣島の市場で見つけたものです。良いコンビ!
古いから魅せられるのではなく、使い勝手がよくて美しいから手放せないということが大切だと思います。身近にあることを感謝したくなるような、作り手を拝みたくなるようなもの達との出会いが感じのいい生活を固めてくれると実感しています。