各国・各地で Flower MUJI

飾ってみて実感しました。シャキッとしたチューリップ

2013年02月01日

1月中旬、Flower MUJI でご紹介しているチューリップの産地、
埼玉県深谷市を訪ねてきました。

春になると、どこのお花屋さんの店頭でも見かけるチューリップ。
どこでも手に入るお花だからこそ、
品質の良いものを紹介したいと思って、
市場の担当者からすすめられたのが、ここのチューリップです。

とても寒い日でしたが、空は晴れ渡っていました。
この晴れの天気が、品質の良さの秘密です。

他の地域のチューリップと違うところはどこですか。
……とストレートな質問をぶつけてみたところ、
返ってきたのは、晴れの日が多いから、という答え。

お話を伺うと、とても細かいところまで気を使って育てていることがわかりますが、
そんなベテラン生産者さんならではの答えだと思いました。

太陽の光は、植物を育てるためにとても大切な要素。
努力をしても、人間の力ではコントロールできないものだからこそ、
価値があるんですね。

晴れの日にはハウス内の気温が高くなるので換気をします。
換気をして寒さにあてることで品質がよくなるのだそうです。

逆に曇りの日が多いと、ずっと暖かいハウスの中で育つため、
茎がやわらかくなってしまうそうです。

それがシャキッとしたチューリップの秘密なんですね。

収穫のときは、球根ごと引き抜いて、作業場で球根をつぶして取り除いて出荷をします。
球根の中にも、既に茎が成長していて、
その部分は太陽が当たっていないので白いまま。

なぜ球根の中の茎を残して出荷をするかというと、
実際に飾るときに、茎を切り戻していっても、短くなりすぎないように
少しでも茎を長くするためだそうです。

ひとくちにチューリップと言っても、品種によって特徴は様々。
それぞれの特徴を把握して育てています。

球根の大きさは一般的には大きいほどよいとされていますが、
品種によって最適な大きさを選んでいるそうです。

そして植え付けは、浅い方が日が当たるのでよいのですが、
"ピンクダイヤモンド"のように根が多い品種は
自分で球根を持ち上げてしまうので、気持ち深めに植え付けをするなど
調整をしています。

撮影に使ったチューリップを少し持って帰って飾ってみました。
チューリップはすぐに開いてしまったり、
葉が黄色くなってだらっとしてしまったりするイメージがありました。
でも、ここのチューリップは約2週間、きれいなまま楽しめました。

シャキッとした葉にも春の息吹を感じられるチューリップ。
お部屋でひとあし早く春を感じてみませんか。

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