各国・各地で Flower MUJI

ハゴロモジャスミンの生産者さんを訪ねて

2013年04月10日

4月限定「香りを楽しむ鉢花」の中でご紹介しているハゴロモジャスミン。
育てているのは茨城県坂東市の生産者さんです。
都心部から電車と車で約1時間半。
坂東市は茨城県西南部の、千葉県に面したところです。

10棟以上あるハウスをご夫婦お二人がメインで管理されています。
ここではハゴロモジャスミンだけではなく、たくさんの種類の植物を育てています。
主に宿根草の種類が多く、教えていただいただけでも約30種ほどありました。

ひとつひとつのハウスに入る度に、色々な種類の植物がいっぱいに
広がっています。
お店などでみかけることが少ない珍しい種類も多く、植物園のようです。

どんな基準で育てる植物を決めているのか疑問に思い伺ったところ、
「生産者が育ててむずかしいと思う植物は、
買われるお客様にとっても育てるのが難しいはず。
お客様が買った後も長く楽しんでいただきたいので、
そこは気にして選んでいます。」という言葉がとても印象に残りました。

今回の目的、ハゴロモジャスミンは1回目の出荷のピークが終わったところで、
出荷が終わったハウスの中では、残った鉢がお花を咲かせていました。
ハウス内に点々と残っている程度なのですが、
ハゴロモジャスミンの華やかな甘い香りがふんわりと漂っています。

これからお届けする分は別のハウスにあり、
そこではまだつぼみのハゴロモジャスミンがたくさん並んでいます。

ハゴロモジャスミンは常緑つる性樹木です。
朝顔のように鉢に支柱を立て、ぐるぐると支柱に巻きつけた形で
売られているのはよく目にします。
しかしここで育てているハゴロモジャスミンには、支柱はありません。
しなやかに伸びたつるはあえてそのままにしています。
自然に近い咲き姿を楽しんでほしいという生産者さんのこだわりです。

自然な姿といっても、放っておいてこのようになるわけではありません。
花つきをよくするために、新芽や枝の途中を切る、ピンチという作業を繰り返し行ったり、
乾燥に弱いハゴロモジャスミンは乾かすと葉が黄色くなるので、
水やりに気を使うなど、生産者さんの手間ひまがかかっています。

ハゴロモジャスミンは細かな葉も美しいので、
お花が終わった後は観葉植物のようにそのまま飾って楽しめます。
これも自然な形に仕立ててあるからこそできる楽しみ方です。

こだわりのハゴロモジャスミンは4月だけのお届けです。
甘い香りと一緒に、ハゴロモジャスミン本来の美しさをお楽しみください。

  • プロフィール Flower MUJI スタッフ

最新の記事一覧

カテゴリー一覧