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水にこだわって育てた、大井川のガーベラとバラ

2013年04月24日

ガーベラとバラ、といえば、どちらも誰もが知っている、人気のお花。
お花屋さんでも、ほんとうにいろいろな色や咲き方のものを見かけます。

お花を選ぶときに、見た目が好みかどうか、新鮮かどうか、は気にしても
産地について気にすることはあまりないのではないでしょうか。

同じバラやガーベラでも、産地によって育て方が少しずつ違って、
その小さな違いが、お花の保ちや、見た目に影響を与えています。

品質の良さが自慢の、静岡県大井川のガーベラとバラ。

ハウスを訪ねて、そのこだわりについてお話を聞いてきました。

最初はガーベラ。

こちらのハウスにお伺いするのは、3回目。
いつ訪れても、とってもきれいなハウスです。

ガーベラの良さや、産地の取り組みを広く知ってもらおうと
いろいろな方法で発信をしている方。
私たちにもわかりやすく、とてもていねいに説明をしてくださいます。

大井川のいちばんのこだわりは水。

ガーベラはバクテリアに弱いお花なので、とにかく水をきれいに保って
バクテリアを増やさないように努めています。

ハウスで採花したガーベラは、作業場に運ばれて水揚げをしますが、
そのバケツの水にも殺菌剤を入れ、バクテリアを増やさないようにしています。

大井川のガーベラは、産地から市場までの輸送中も、水に浸けて運ばれますが、
その水の中にも殺菌剤を入れています。

一時的にでもバクテリアの発生した水に浸けてしまうと
目に見えなくても導管に入り込んでしまうので、
お手元に届いたあとの保ちが違ってくるのです。

各産地から市場にお花を運ぶとき、水に浸けるのは当たり前のように感じますが、
日本の花の流通では、水に浸けずに、そのまま箱に入れて、
横に寝かせた状態で、常温のトラックで輸送されることがほとんどです。

大井川では、専用のバケツで殺菌処理した水に浸けて
低温輸送の花専用トラックで、市場まで輸送しています。

これは、バラも同じ。

そのおかげで、お花が余計なストレスを受けることなく、
導管に入り込んだバクテリアで保ちが悪くなることもありません。

このガーベラの中心部分がわずかに楕円形になっているのがわかりますか。

これでは、大井川のガーベラとしての基準を満たしていないため、
出荷はされません。
厳しい品質基準を満たしたガーベラだけが市場に出荷されるのです。

産地としての厳しい品質基準があるのは、バラも同じ。

大井川のバラを育てている生産者さんは、全員が市場の花保ち試験を受けることを
義務付けられています。

花保ち試験に合格すると、合格したことがわかるタグをつけることができるので
お花屋さんは安心して、大井川のバラを仕入れることができ、
見た目だけでは品質を判断しづらい私たちも、安心して買うことができます。

もちろん試験には費用もかかりますが、お客様に安心して楽しんでほしい、
という気持ちから。
ガーベラの生産者さんたちも、積極的に花保ち試験を受けています。

いつもは、シンプルに素材そのままお届けをして、お楽しみいただいていますが、
母の日のギフトとして、大井川のガーベラやバラを使って、
届いたらそのまま飾れるアレンジメントもご用意しました。

水にこだわって、大切にお届けする、大井川のガーベラとバラ。

保ちの良さを実感してみませんか。

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