パッションフルーツの収穫をおうちで
6月限定でご紹介しているトケイソウ。
トケイソウの名は、漢字で「時計草」と書かれるように、花の形を時計に見立てたことからつけられました。
ひろがる花弁は時計の文字盤、中心の雌しべ・雄しべは時計の針のような、個性的な花です。
種類が多いトケイソウは、色々な花の色や形がある他、実を食べることができるクダモノトケイソウと呼ばれる種類もあります。
クダモノトケイソウの実は別名「パッションフルーツ」熟した実の中の種とゼリー状の果肉(仮種皮)を食べられる果物です。
南国を思わせる甘酸っぱい風味で、生で食べたり、炭酸水やサワーで割った飲み物で楽しまれています。
「クダモノトケイソウ 手編みのカゴ入り」のクダモノトケイソウを育てている場所は愛知県渥美半島。
渥美半島は温暖な気候で、クダモノトケイソウを育てるのに適した土地です。
ここでクダモノトケイソウを育てて20年の生産者さんが育てています。
パッションフルーツは、花が咲いた時の受粉が成功した後になる実。
自然にまかせた場合は受粉がされずに、実がならないこともあります。
実をつけやすくするために、人の手で授粉のお手伝いをしてあげます。これを人工授粉といいます。
今回はこの人工受粉の方法を、生産者さんが教えてくれました。
トケイソウの花を横から見たところです。
赤い矢印の先にあるのがおしべ、黄色の矢印の先にあるのがめしべです。
おしべを花から取り、丸くなっためしべの先端の裏側に、おしべの花粉をつけます。
めしべの先は3つあるのでその全てに花粉をつけます。
トケイソウの花は「一日花」といって、咲いたその日のうちに枯れてしまいます。
受粉のチャンスはその1日のみ。
開花した花を見つけたら、その日中に受粉をしてあげる必要があります。
受粉が成功すると、数日でめしべの中心部が膨らみます。
これがだんだんと大きくなり、うまく育てば受粉から2~3ヶ月で赤く熟したパッションフルーツを収穫できます。
クダモノトケイソウは暖かいこれからの時期、つるを伸ばし花を咲かせます。
「クダモノトケイソウ 手編みのカゴ入り」は、実がついた状態でお届けいたしますので早くの収穫も楽しめますし、環境や管理次第で自分で受粉させた実も収穫できます。
ここの生産者さんは化学農薬は使わず、でんぷん成分のものを使用して育てているので安心です。
つる性で、葉も美しいクダモノトケイソウは、最近グリーンのカーテンとしての利用も注目されている植物です。
ネットを張ってつるを誘引し、大きく成長すると、トケイソウの葉が心地良い日陰を作ってくれます。
育て方の説明書も一緒にお届けいたします。
今年の夏は、収穫を目指してクダモノトケイソウを育ててみませんか。