各国・各地で Flower MUJI

母の日クレマチスの産地を訪ねて

2013年05月01日
カテゴリー:母の日の花

母の日の出荷を間近に控えたクレマチスの生産農家を訪問してきました。

クレマチスに限らず母の日のお花を生産している農家さんにとって、4月は悩ましい時期です。
お花の出荷はゴールデンウィークに合わせて始まり、母の日の数日前まで続きます。
そのタイミングにあわせてお花が咲くように調整を行うのですが、
4月は意外と天候が安定しなくて、特に今年は暑くなったかと思うと次の日には冬の気温になったりと、
温室内の温度調整で苦戦をしています。

大変な苦労をしながらも、さすがにばっちりと開花のタイミングをあわせて、
全国のお母さんに喜んでもらえるお花ができあがります。

クレマチスの温室内です。
鉢の下の鉄パイプには水が貯まっていて、鉢の下から水を吸い上げる底面給水式で栽培しています。
クレマチスはもともとは湿地など水分を多く含む土壌で自生していたことから水を好みます。
なので水を切らさないように底面給水式で育てています。

前回ご紹介したカーネーションの生産者さんはひとつひとつ手で水をあげていました。
水をあげすぎると根がしっかりと張らず弱いカーネーションに育ってしまうからです。
植物の種類によって育て方もさまざまで、皆様それぞれの経験とこだわりの栽培方法があるのです。
決して面倒くさいから底面給水にしているのではありません。

出荷前に、クレマチスの蔓を巻きつけているところです。
ひとつひとつ手作業です。
この作業をしないと、蔓が伸び放題になってしまい、見た目も不ぞろいですし、
お届け中の箱の中で蔓が当たって傷みやすくなってしまいます。大切な作業です。
皆さん一日中ハウスの中にいるので、日焼けしないように麦藁帽をかぶっていらっしゃいました。

今年の春は寒暖の差が激しかったことが幸いとなったのか、
例年よりもクレマチスの発色が良いとのことです。
無印良品の母の日のお届け開始まで、あともう少し。生産者さんも最後のひとがんばりの時期です。
ご注文いただきました皆様、ぜひ楽しみにしてお待ち下さい。

  • プロフィール Flower MUJI スタッフ

最新の記事一覧

カテゴリー一覧