連載ブログ 富士山麓通信

野菜の花

2011年07月27日

ゴールデンウイークに種を蒔いた野菜たちが、花をつけました。やっと花をつけて、さあこれから実を結ぼうというもの。こちらの方は胸を張っていいのですが、ズボラをして収穫が遅れたために花が開いてしまったものも。食べきれないほど出来た春菊は、育ちすぎて花が咲き、葉もかたくなってしまいました。プロの農家なら「あり得ない」ことなのでしょうが、そこは素人の気楽さ。「お皿がダメなら花瓶があるさ」と、花を楽しみます。
それにしても、野菜の花はきれい。人間に眺められることを目的に育てられる観賞用の花とちがって、実を結ぶため、命をつなぐために咲く野菜の花はどこかたくましく、生命力を感じさせます。


大根の花は、同じアブラナ科の菜の花に似ています。


花も香りも菊に似ている春菊。


花をつけた春菊は、一輪挿しに直行。

花を見ていると、植物同士の親戚関係も、わかるようになります。じゃが芋と茄子とトマトの花が似ているのは、いずれも「ナス科」だから。きゅうりやかぼちゃの花が似ているのは、同じウリ科だから。とうもろこしの花が稲の穂のように見えるのは、イネ科だから。といった具合。
野菜畑には、お店に並んだ野菜を見ているだけでは決して気付かない面白い発見があるのです。


茄子の花。


じゃが芋の花。マリーアントワネットが髪飾りにして、パリで大流行したとか。


こちらは、トマト。ナス科の3つの花は、よく似ています。

左がキュウリで、右がカボチャ。どちらもウリ科です。


イネに似た、トウモロコシの雄花。雌花は下の方にあり、受粉したら実になります。


ペインテッドセージ。下のほうについている小さく白いのが花です。


野菜畑の傍にあるブルーベリーの花。ゴールデンウイークの頃に咲きました。

  • プロフィール くらしの良品研究所所員
    M.Tさん

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