緑のシェードが広げる支援の輪 ─緑のシェード実験番外編 その11─
ゴーヤの苗を生産し、復興に取り組む人たちがいます。すさまじい津波被害と原発事故という甚大な被害にさいなまれている福島県南相馬市に育苗農家の只野さんを訪ねました。
「これまで中心だったキュウリ苗は風評被害で売れない。ひと月ほど避難所暮らしをしながら考えたのが、ゴーヤ緑のカーテンセットの販売です。復興の第一歩の種を撒き、緑のカーテンの普及を呼びかけ、全国の人に届けたいんです。」という只野さんの心意気を伺い、できる支援をしたいという思いを強くしました。
ゴーヤはこれからが伸びる時期。緑のシェードつくりはまだまだ間に合います。
まずは、南相馬産ゴーヤ 緑のカーテン基本セットを購入し、くらしの良品研究所員宅(千葉県船橋市)で育ててみることにしました。
今回購入したのと同じ緑のカーテン基本セットは、南相馬の仮設住宅にも設置されています。これは被災地支援セットとして販売されています。
- 苗の摘芯をして見せてくれる只野さん
- 仮設住宅に設置された緑のカーテン基本セット
注文後、思ったよりずっと大きな箱が届いてびっくり。中には、ゴーヤの苗3株と、ゴーヤが健やかに育つための大きなプランターと土(培養土20kg)、肥料、ネット(1.8m×2.7m)、栽培方法のDVDが入っています。
ゴーヤの種は九州産、土は栃木県鹿沼のものです。苗は南相馬のハウス内で育てられますが、放射線量測定も行っており、結果は検出限界以下で問題ないそうです。
本葉が5~6枚出ると摘芯の時期だということですので、プランターに植えた苗はすぐ摘芯し、風も強いので支柱を立てました。生育は非常に良く、なんと植えて6日目に花が咲きました。まさにまけないゴーヤです。
首都圏ではもうゴーヤの苗を販売しているところは少なくなっていますが、南相馬市震災復興に取り組む農業者の会のゴーヤ苗の販売は7月中旬まで行っています。
南相馬のゴーヤ、応援してください。