チャン、チャン、チャレンジ ミニマルライフ!
衣服・デザイン関連の仕事について、はやくも45年。一念発起して、ミニマルライフにチャレンジすることを決める。その様子を、夏目漱石の「我輩は猫である」をヒントに、猫の目を通して描く。猫は、偶然に出会い購入した、絵本作家・作家の南椌椌(みなみくうくう)さんの作品「青い夜のエマ」。

チャレンジときびしい現実

2018年04月11日

私の名前は、「エマ」。絵画の中の猫です。見ればわかると思いますが、女子です。
"飼い主"ならぬ、絵の"買い主"は、もわ萌亜さん。一念発起して、ミニマルライフにチャレンジすることに決めたんですって。もわ萌亜さんは、SNSでペットの動画ばかり見て、「癒される~」と、ニコニコしているんですから、もともとペットを飼いたかったのでしょうね。まあ、実物ではなく、絵の私に目が止まったのは嬉しいかぎり。でも、その動機が、「自分に似ている!」と思ったからなんですよ。ちょっと図々しいと思いません? 皆さま! でも、心優しい人なので、まあ許しますか。

さてさて、もわ萌亜さんは、意気揚々と約20m²のお部屋を借りました。当分は、二つの部屋を行き来しながら、少しずつ必要なものを移動していけば、近いうちに引っ越し終了、チャン、チャン!と、思っていました。

まずは、ベッドとテレビ、棚、そして、小型のテーブルを入れました。クローゼットは、作り付け。衣服類と書籍類は最後にすることにしました。時間がかかるのがわかっているからです。東京タワーも見える、狭めのホテルの一室、というところでしょうか。馴染みの運送屋さんも、「いいところじゃないですか」と言ってくれたので、ご満悦、、、。

ところが、もわ萌亜さん、前の部屋にもどって愕然とします。ありゃりゃりゃ~。部屋にあるモノの8%ぐらいしか、移動していなかった! 厳しい現実を目の当たりにします。あとの92%をどうすればいいのか~。思わず、笑っています。ああ、ちょっと怖いですね、こういう"笑い"。なんと言い表せばいいでしょうか。自分の甘さに呆れているのか。諦め、というのか。いづれにしても気を取りもどすのが大変そう。同情します。険しそうなミニマルライフへの道に。

アウトドア用品に学ぶ

チャレンジは、始まっています。そうそう、立ち止まってもいられません。住に関しては、一段落として。さて、食の方です。お皿やカトラリー、調理器具はどうするのでしょうか。

20m²ぐらいのお部屋の台所の設備は、かなりコンパクトですね。シンクも小さく、クッキングヒーターが一つだけ。そうなると、お茶を飲むための電気ケトルは必需品です。

必要最小限の食器類とは? 食器棚には、日常使わないお皿もいっぱい並んでいますよね。難しい選択です。アウトドア用品が大好きな、もわ萌亜さん。キャンプはほとんど行かないのに、普通に折りたたみのローチェアや折りたたみテーブルも使っているぐらいです。そこで、キャンピング用品の食器類が参考になると思ったようです。お料理道具は別にして、まずは、毎日使っているお皿、マグカップ、フォーク、ナイフ、スプーン、各一つずつ選びました。それと、煎茶用の急須と小ぶりのお茶碗。これに足りないと思ったものを足していく、という方法で最小限の食器を探していくことにしたようです。

  • プロフィール もわ萌亜(もわもあ)
    ファッション、編集関係の仕事をしています。

最新の記事一覧