連載ブログ 音をたずねて

雑誌フィガロの取材

2012年04月04日

あまりないことなのですが、雑誌フィガロの取材が我々のレコーディングと重なりました。世界の様々な話題を現地取材で紹介するフィガロ、偶然とはいえとても興味深い方達との遭遇でした。写真はイ・ミノタウリのリーダー、リカルド・ブッズーロを取材する、フィガロ特派員坂本さん。普段陽気なリカルドが真面目な顔をしてなにやら説明しています。

イタリアン・ヴォーグのカメラマンでもあるラウル

ミラノから飛んできた坂本さんはフィガロを初め多くの雑誌に記事を書いているライターでした。同行してきたスタッフがこのラウルと同じイタリアン・ヴォーグでスタイリストをしているバルバラ、錚々たるスタッフを揃えてのフィガロの取材姿勢に雑誌の勢いを感じました。我々レコーディングスタッフともあっという間に仲良くなって、食事を一緒にしたり、冗談を言いあったり、合同進行はとてもうまくいきました。このラウル仕事中は路上に寝転んで撮影したり、ジョークを飛ばして場の雰囲気を作ったりとてもアクティブですが、朝早くラウンジで本を読んでいたり、一人バーでシガーをふかしながら思考していたりする静かな面も持っている素敵な人でした。

チコの妹、アメリア・シモーネとスタイリストのバルバラ

御年82才とは思えない、おしゃれなアメリア。それもそのはずイタリアン・ヴォーグでスタイリストをしているバルバラのスタイリングです。

ラウルの横から撮影風景を撮影

バルバラにスタイリングしてもらっていよいよ撮影です。とても82才とは見えないアメリアはこの時の撮影衣装が気にいってしまい。すべて手に入れたようです。

カルテット・ヴィー・デ・ボニス

こちらは日本から同行した宮城寛明さんがCD用のアーティスト写真を撮ってくださっているところです。後ろに見えるのはローマ時代のローマ風呂の遺跡。
宮城さんも仕事の時は明るく、ジョークを飛ばしてくるタイプのカメラマンですが、ドキュメンタリー写真が得意な素晴らしい方です。無印良品が初めてミラノサローネに出展したときのスライドショーの写真は宮城さんとその仲間が担当してくださいました。

フィガロのイ・ミノタウリ撮影風景

チコと坂本さんが打合せです

コンパニア・フォーク・タオルミーナは街の中に出て撮影しました

アコーディオンのフランコ・チリーノ、フィガロのメインカットになった一枚です。

タオルミーナは狭い街中に沢山の歴史的な建物が建っています。そういう意味ではどこでも撮影の背景になると言っても過言ではありません。伝統音楽はその街に根ざしていますし、ミュージシャンも街と共にあります。撮影に際してスタジオの時よりカッコ良く見えたのは街に馴染んでいるからなのだろうと思いました。

打ち上げの席で

フィガロのスタッフが仕事を終え、ミラノに帰る前日の夜、BGMチームとフィガロチームが合同で食事会をしました。同じ食事をし同じミュージシャン達と共に過ごした数日間ですが、お互いプロとしての仲間意識と仕事を終えた安堵感がこんなに良い笑顔を作っています。また仕事で会おうと約束を繰り返し、深夜まで飲み明かしていました。

余談ですがタオルミーナの街は警察による警備が万全でルックスと体格の良い警官が頻繁に見回りをしていて夜中でも女性が一人で歩けるほどの治安の良さです。次回は映画グラン・ブルーとゴッド・ファーザーのロケ地を紹介いたします。

このBGM3 BGM2002のCDについては、ネットストア > BGM3 BGM2002 をご覧ください。

  • プロフィール くらしの良品研究所所員
    Y.Iさん

スライドショー

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