連載ブログ 音をたずねて

サーフィンのメッカ、コーンウォール

2012年12月12日

移動日の朝食時にコーディネーターの真理子さんから興味深い提案がありました。コーンウォールはサーフィンも盛んで、住んでいる人々も自由な気質を持っているかたがとても多い、今日は移動日で夕方スタジオに着けばよいから、遺跡以外の風景を見ながら移動しましょうとの話でした。
コーンウォールとサーフィン、まったく予想外のイメージに全員承諾、さっそく、オーナーに2日間の礼を申し上げ、全員Vanに乗り込んで出発しました。

ペンザンス近くの風景です

丘の上にあるB&Bから幹線道路までは下り坂です。少し行くともう海が見え始めました。コーンウォールを撮影のため4日間ほどVanで走りまわりながら、どこかにとても似ている気がしていました。緑、黄色、茶色のアースカラーに染まった畑と牧草地で構成される大地、時折見えるブルーの海と白い雲コーンウォールはとてものどかで美しい風景を見せてくれます。

海沿いの細い道

その農地や牧草地の間を狭い道路が曲がりくねりながら農道のようにぬっています。各地に点在する集落の中以外には歩道もなく、高い生け垣に挟まれた道を我々の乗ったVanがけっこうなスピードで走っていきます。

三浦半島に似ているコーンウォールの風景

生け垣の間を走っていると、頭の中に風景が浮かびました。それは昔の三浦半島を走っていた時の風景です。コーンウォールが三浦半島の風景ととても似ている事に気づきました。そのような話を同乗のスタッフと話をしながら進んでいくと、また海の見える丘に出ました。道路の左下には大西洋が見えます。大海原から海岸近くに眼をやると黒い点が海中に見え隠れしています。どうやら、お目当てのサーファーを発見したようです。すぐさまVanは脇道に入りサーファーを目指しました。

浜辺で見つけたサーファー

浜辺に着いてみると結構な人数のサーファーがサーフィンをしています。駐車場から波打ち際まではかなりの距離があるので車を置き、歩いて行ってみることにしました。

コーンウォールのサーファー

浜辺まで行ってみると結構良い波が打ち寄せていました。女性も含めて多くのサーファーが思い思いのスタイルでサーフィンに興じていました。サーフィン映画ビッグウエンズデーに出てくるようなロングボードの強者達もいます。

ウエーブ待ちのサーファー

よく見ると海はかなり大きな波が打ち寄せており、サーフィンにはうってつけの状態のようでした。ケルトとサーフィンちょっとイメージが合いませんが、現代のコーンウォールの風物詩のようです。

レッスンしているグループもいました

周りを見回すと様々なグループがそれぞれに楽しんでいる様子がうかがえます。この日は休日でしたので皆さん出かけてきていたのかも知れません。写真の方々は初心者だと思われますが熟年世代に見えました。この歳からサーフィンを始めようとする意欲に驚きながら、日本との文化の差を感じました。真理子さんがヒッピーのようだと形容されましたが、その自由な精神や文化がコーンウォールの魅力なのかも知れません。

練習中

ふと、目が止まると4才くらいの未来のチャンピオンもランディングの練習していました。お父さんもウエットスーツを着ていましたので素敵な親子サーファーなのかも知れません。

海辺を楽しむ家族

家族連れで犬も参加、和気あいあいとした海岸は日本と変わらない海辺の午後でした。やはり三浦半島だと一人で納得してしまいました。ヒッピーに似た自由な精神を持った方がコーンウォールには沢山住んで居られると真理子さんから聞きました。自由を重んじ、自然と一体になるスポーツサーフィン。自由と自然を愛し、人の可能性を制限しなかったケルト文化。コーンウォールの現代版ケルトともいえる気風を持つ土地柄にとても興味が湧いてきました。明日お会いするミュージシャン達がどんな音楽を聴かせてくれるのか益々楽しみになってきました。

  • プロフィール くらしの良品研究所所員
    Y.Iさん

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