くらしの良品研究所 > Found MUJI > 中国編
無印良品の目でものを探してみる試みを称してFound MUJIと言います。
今回はその中国編。
無印良品は「つくり出す」というよりもむしろ、「探し出す」といった気持ちで製品をつくっています。あまり「新しい」という気持ちでものをつくろうとすると慣れ親しんだものの価値を見失ってしまうからです。
めざましい経済発展を続ける中国にあっては特にその新しさに目を奪われそうになりますが、実はずっと変わらずに使い続けてきた日常の生活用品がまだまだ沢山残っています。それらには日本人も忘れてしまった生活の知恵や工夫が詰まっています。
世界の工場(生産地)としてだけでなく世界最大の消費地として、世界中のビジネスがこぞって集まる昨今、中国の人たちの生活は激変しています。欧米の名だたるファッションブランドを身に纏い、我先にと新しい暮らしを目指し、欧米化することが豊かさの象徴ととらえています。それはかつての経済成長期の日本を見るようです。
"簡素が豪華に引け目を感ずることなく、その簡素の中に秘めた知性なり感性なりがむしろ誇りに思える世界、そういった価値体系を世界に発信すれば、もっと少ない資源で豊かさを謳歌できる。"
これは田中一光氏が無印良品によせて語った言葉です。
Found MUJI中国編では、中国の文化や習慣に根ざし、永く愛されてきた素材やものを、みなさまにお届けします。