分け洗い、していますか?
洗濯機はどんどん大容量化していて、その気になれば、下着からタオルケットまでまとめて洗うことも可能です。忙しい毎日の中で、「できるだけ洗濯回数を少なく」と思うのは人情ですね。
でも、洗い上がった洗濯物を取り出すと、なんとなく汚れが落ちていないと思ったことはありませんか? 黒い衣類に糸くずがくっついていたり、色移りして全体がピンク色になっていたり、なんていう、泣くに泣けない経験はありませんか?
洗う前に、まず、分類。
大容量化の一方で、洗濯機は高機能化も進んでいて、デリケートな衣類を洗うコースも選べます。それだけに、できるだけ家庭で洗いたいという方も増えているようです。
ところで、「上手な洗濯のコツ」などの本を読むと、「洗濯前には、必ず衣類の素材やデザイン、汚れによって分類しましょう」と書いてあります。洗う前のひと手間で仕上がりが違うというのです。
「白いもの」「色柄の薄いもの・濃いもの」「汚れのひどいもの」「デリケートな素材」など、みなさんは洗濯物をどのように分けていますか?
「おまかせ」の不便さも。
スイッチポンで、脱水まで「おまかせ」できる簡便さが、全自動洗濯機の魅力。その全自動洗濯機にも、メーカーによって呼び名は異なりますが、「標準」コース以外に「つけおき」や「お急ぎ」「ドライ」「毛布」など、さまざまなコースが設定されています。つまり、全自動洗濯機のメーカーも、「分け洗い」を想定してつくっているということなんですね。では分け洗いする場合、全自動洗濯機は本当に便利な道具でしょうか?
研究テーマ「洗うことから」に寄せられた投稿の中には、「全自動洗濯機の脱水時間が長すぎて、おしゃれ着がシワになる」といった声もありました。それがイヤで、脱水の途中に手動で一時停止ボタンを押す、という人もいるほどです。
たしかに、全自動洗濯機の場合、自分のイメージする仕上がりに近づけるには、設定などの工夫が必要かもしれません。
分け洗いに強い二槽式
最近、一般家庭では少数派になった二槽式洗濯機ですが、クリーニング店では家庭用の二槽式洗濯機を置いているところもあるとか。ドライクリーニングでは落ちない汗などの汚れや、デリケートな衣類を洗うのに使っているそうです。素材やデザインによって洗いや脱水の時間を自由に調節できるだけでなく、洗濯槽と脱水槽を同時に回せば作業時間を短縮できるという利点も。全自動のように「すべて、おまかせ」でない分、洗い方や脱水時間を手加減できる「道具」としての魅力があるのでしょう。
置き場所をとる、脱水槽に移す手間がかかる、などの理由で、だんだん使う人が減ってきた二槽式洗濯機。でも、「分け洗い」という視点で見直すと、その良さも見えてきそうですね。
上手に分け洗いするためには、二槽式洗濯機を使うことも選択肢のひとつかもしれません。また、全自動洗濯機なら、分け洗いの場で使いこなすには、どんな方法があるのでしょうか?
みなさんは、上手に洗うために、どんな工夫をしていますか? ご意見をお待ちしています。