旅の持ちもの 2~日本からのお土産~
旅の持ちものについてお話を進めてきましたが、お土産のことも考えてみたいと思います。特に日本から旅をする私たちの、日本からのおみやげはどのようなものが喜ばれるのでしょう。
観光で通過するだけの街角で、思わぬ親切にめぐり合ったときに、手持ちの和菓子をあげて喜ばれたというエピソードなどもありますが、国の違いは味の違いでもあります。ふだんの生活でなじんでいるお菓子などを、気軽に持って出るのもいいですね。
手焼きせんべいやおかきなど、箱に入れたり包装紙でくるっと巻いたりしても、そこにその町の老舗の雰囲気が漂って「日本」を感じとってもらうこともあります。
基本は、日本の生活に根ざしてきたものを選ぶこと。風呂敷を贈るという方は大勢いらっしゃいますが、風呂敷は図柄、形態ともに日本のすぐれた日用品。日本の包装文化のチャンピオンでもありますが、使い方の多様さも魅力です。
居間のテーブルやソファにふわっとかけて楽しむ外国人も多いようです。
日本の手ぬぐいも絵柄が豊富で好評。薄手の木綿は乾きやすいので、台所まわりの布として愛用されます。
「伝統日本」だけにこだわらず、現代生活で私たち自身が便利で愛用しているものも、あらためて"おみやげ"の視点で見てみたいと思います。名刺入れ、メモ帳、ゴム消しなどなど文房具は国によって少しずつ違うので、重なっても喜ばれます。携帯ストラップや小物アクセサリー類も、若いアーティストの制作になるものなど、日本ならではのギフト。"クールジャパン"といわれるテイストの、象徴的小物かもしれません。
訪問する国、訪れる方々、出会う土地。それぞれの事情はことなるでしょうが、"おみやげ"の行為は日本が世界に伝搬した文化の一つでもあります。
あなたの選ぶ「日本からのお土産」は、どのようなものでしょう。お聞かせください。