「繕う」についてのアンケート報告
「繕う」という言葉は、手入れする、直す、整える、リメイクなど、さまざまな意味で使われます。お気に入りのものが汚れたり、使い勝手が悪くなったり、破れたり壊れたりしたとき、みなさんはどうしていらっしゃるのでしょうか。今回のアンケートでは、みなさんの生活の中の「繕い」について伺い、1496人にお答えいただきました。回答者の繕いに対する意識は高く、実際に行なわれている繕いも、おもちゃから家具のリメイクまでくらし全般に渡っていました。
- [1]繕いながら大切に使い続けているものは何ですか(複数回答)
- [2]うまくいった印象的な繕い事例(フリーアンサー)
- [3]それは誰が繕ったのですか
- [4]あなたはお手入れ派?(繕いに関するイメージ共感度)
- [5]実際に繕う場合の諸事情(年齢クロス)
- [6]繕いの実行度(共感度)
- [7]繕いの道具の使用頻度と使い方(年齢クロス+フリーアンサー)
- 「裁縫道具」「ミシン」「靴磨き道具」「砥石」「工具」
- [8]無印のパーツについて
- [9]商品購入時に修理できるか考えますか
- [10]アンケート回答者プロフィール
- [11]まとめ
[1]繕いながら大切に使い続けているものは何ですか
衣類、革製品、アクセサリーや時計など、身に付けるものが上位に、次いでキッチンや家具、インテリアと、住まいに関するものが続きます。他にも、自転車や車、OA機器からスポーツ用品に至るまで繕いながら大切に使い続けているものが多く上がっています。
N=1496
[2]うまくいった印象的な繕い事例(フリーアンサー)
うまくいった印象的な繕い事例をフリーアンサーで寄せていただいたのですが、その数1332件。これは回答者の9割にあたります。衣類はもちろんのこと・家具・鞄・靴・靴下・おもちゃ・自転車・食器等々々、物への愛着に満ちたご意見が多数寄せられました。一部をご紹介しましょう。
[3]それは誰が繕ったのですか
質問Q2の印象深い繕い事例に関して だれが繕ったのですかと聞いたところ、24%が専門家、8%は家族でしたが、58%が回答者本人でした。
印象深いお直し事例に関して だれが直したのですか
N=1496
[4]あなたはお手入れ派?(繕いに関するイメージ共感度)
繕いに関するイメージを聞いてみました。
とても共感する、共感するを合わせて見ると、使い慣れたものを繕って使うことは心地よい92%、物を長く使うのは自分のライフスタイルになっている83%、節約になる75%と、お手入れ派が圧倒的でした。
ものを長く使うのは自分のライフスタイルになっている
N=1496
使い慣れたものを繕って使うのは心地よい
N=1496
繕いは節約になる
N=1496
[5]実際に繕う場合の諸事情(年齢クロス)
繕いたいがどう繕ったらいいのかわからないという人、繕う時間的ゆとりがない人もいます。
また修理費が高く新しく買った方が安い、修理してくれるところがない(近くにない)と思っている人も多く、繕いが思うように実行できない事情もあるようです。これらの諸事情が年齢別に違うのかみてみました。
どう繕ったらいいかわからない、繕う時間がないに、とても共感する、共感するを合わせてみてみると、ともに4割強です。また、年代の若い人ほど共感度が高くなっています。
どう繕ったらいいかわからない
N=1496
どう繕ったらいいかわからない(年代別共感度)
N=1486
繕いたいが時間がない
N=1496
繕いたいが時間がない(年代別共感度)
N=1486
修理費が高く、新しく買った方が安い場合があるに、とても共感する、共感する人は70%と高くなります。またこちらも、若い人ほどそう思っています。
修理費が高い。新しく買った方が安い場合がある
N=1496
修理費が高い。新しく買った方が安い場合がある(年代別共感度)
N=1486
修理してくれるところがないと思っているは、とても共感する、共感する人は56%と半数を超えています。ただし、年齢による差はあまりありません。
修理してくれるところがない(近くにない)
N=1496
修理してくれるところがない(年代別共感度)
N=1486
[6]繕いの実行度(共感度)
繕いに対するイメージは肯定的であることはわかりましたが、実際にどの程度繕いを行っているのか。4つの代表的な日々のお手入れについて聞いてみました。とても共感する、共感するを合わせてみると、包丁研ぎ76%、次いで靴磨き62%、網戸の張り替え56%、自転車整備53%で、包丁は切れ味が悪くなったら自分で研ぐ、靴は履いたら磨くというように、こまめな繕いに共感している人が多数派です。
-
包丁の切れ味が悪くなったら自分で研ぐ
N=1496 -
靴は履いたら磨く
N=1496
-
網戸が破れたら自分で張り替える
N=1496 -
自転車は定期的に磨き整備する
N=1496
[7]繕いの道具の使用頻度と使い方(年齢クロス+フリーアンサー)
繕う道具について「裁縫道具」「ミシン」「靴磨き道具」「砥石」「工具」の5つを選び、その使用頻度を聞き、さらにその使い方をフリーアンサーでも聞いてみました。
裁縫道具はほとんどの人が持っています。裁縫道具の出番は多く、ボタン付け、穴かがり、ほつれ直し、すそ上げなどの繕いものの他、子どもの物や自分の服を縫うという方、ソーイングが趣味という方もいらっしゃいます。特に年代による差はなく、繕いを日常的している方は、普段からさっと使える場所に置いておく、定期点検するなど、使いやすいように工夫をしています。
裁縫道具(年代別共感度)
N=1486
裁縫道具を使う場面
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ボタンが取れたら付けるなど。
自分で服を作ったりもするので、日常的に裁縫道具を使っています。(女性・20代) -
子供のレッスンバッグ、学用品づくり服の裾上げ、穴があいた場合の補修などはけなくなったデニムなどで小物を作ると丈夫
(女性・30代) -
趣味のソーイングで使ったり、ボタンが取れたりパジャマのゴムが緩くなったりした時に直したりする。
(女性・40代) -
取れたボタンを付けたり、バスタオルをフックに引っかけられるよう、綿テープを付けたり、あとはもちろん、スカートやワンピースの裾のほつれを直したり・・・に使っています。
(女性・50代) -
裁縫箱は居間に置いてありすぐ針が使えるようになっていますので洗濯物を畳むときほころびやボタンの緩みなどがすぐできるのが便利です。
(女性・60歳以上)
裁縫道具はすぐ使えるようにしている
-
大きな裁縫箱と別に、ちいさな裁縫箱(中身は針と糸と糸切りはさみくらい)をリビングに用意してすぐに使えるようにしています。
(女性・30代) -
定期的に点検をしている。自分の使いやすいように工夫して使っている。しつけ糸も取り出しやすいようにだとか。
(女性・40代)
ミシンは7割の人が持っていますが使用頻度はあまり高くありません。人によって差があり、いつも何か作っていてミシンをすぐ使える状態にしてある人もいますし、あまり使わないのでミシンを出すのが億劫という人もいます。中で比較的使っているのは40代で、20代は最も低くなっています。縫っているものは様々ですが、カーテン、服、子どもの物や雑巾などというキーワードが目立ちます。
ミシン(年代別共感度)
N=1486
ミシンを使う場面
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常に、すぐに使える状態になっていて、いつでもミシンに向かって何か縫える。
たいてい、何か作りかけの物がある状態。
主に洋服。(女性・40代) -
一番最近では、ハンカチ代わりとして持ち歩くにはボロボロになってしまった手ぬぐいを台所用布巾にするため、ミシンをかけました。
(女性・30代) -
やはりセットするのが面倒なのでなかなか出しません。
出すとあれもこれもと一気にかけちゃいます。
わが家には繕い箱があって、繕いが必要なものはとりあえずそこに放り込まれある程度たまったらまとめてやる、という方法です。(女性・50代) -
手でやるより丈夫に仕上げたいときはミシンでつくろいます。
ジグザグに縫ったり、端ミシンをかけます。(女性・60歳以上) -
カーテンの自作、パンツのすそ上げ、カットソーなどのほころびた裾などの修繕など。
(男性・30代) -
子供の学校でいる袋物やエプロンなどを作ったり、小さめのカーテンなどを作ったりします。
(女性・30代)
靴磨き道具を持っていない人は平均は6%と低いのですが、年代別にみると20代は20%強の人が持っていません。靴の手入れは年代が高い程よくしているようです。
靴磨き道具(年代別共感度)
N=1486
靴の手入れについて
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2週間に1度、ヨゴレおとし用のクリームを塗って、その後にSAPHIRの靴クリームを塗ってクロスで光沢を出しています。
(男性・20代) -
ひと月に一回ぐらい。いつもは乾拭きしてます。
わたしと主人の靴を磨きます。わたしは小さい時から父の靴磨きをしておこずかいをもらってました(女性・30代) -
ブラシで汚れを払うくらいです。
(女性・40代) -
毎日靴をブラッシング月に一度クリームで落とし色のクリームを、そしてブラッシングです
(女性・50代) -
簡単に取り出せて、使えるように靴磨きの用具はセットにして靴の収納の棚に入れてスタンバイさせている。
(女性・50代) -
つま先を擦って皮の表面が剥げてしまうことがよくあるので、リペア用のカラークリームで補修。
補修のためでない場合は3~4週間に1度くらいの割合で、汚れ落としクリームと靴の色に合わせた靴クリームを使って磨きます。(女性・30代)
砥石を持っていない人は平均すると約25%ですが、20代では38%、30代では28%と若い程所有率は低くなります。今回は砥石のタイプは効かなかったのですが、フリーアンサーから推察すると、本格的な砥石のから、簡易包丁研ぎ器までさまざまなようです。
砥石(年代別共感度)
N=1486
砥石について
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砥石と言っても、ローラータイプなので、包丁を滑らせるだけのもの。
本格的な砥石だと、力の加減が下手で、上手く研げない。(女性・30代) -
昔ながらの砥石は使いませんが、ダイヤモンドシャプナーは使いやすい。
(男性・30代) -
キッチンの流しの下に、いつでも取り出しやすく設置。
コンパクトタイプのものなので、使いやすい(女性・40代) -
電動のものを使っています。
簡単で使いやすいです。(女性・40代) -
荒研ぎ用と中研ぎ用を刃物屋さんで購入。
ちょっと切れにくいかな、と思ったら時間を作って自分で研ぎます。(女性・40代) -
砥石はなかなか上手に研げないので、最近は包丁研ぎ器を買った。
(女性・60歳以上)
工具は年代による違いが最も顕著でした。年代が高い程よく使っています。
工具(年代別共感度)
N=1486
工具を使う場面
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古い家具を分解して、靴箱にしたことがあります
(女性・20代) -
包丁や鍋などのねじの緩みは全てドライバーで増し締めします。
扉のハンドルなどもねじで角度の修正。
だいたいの家具は掃除しやすいように全てコロを自分でつけています。
木ねじとドライバで。まだまだたくさんあります。(女性・30代) -
大工道具といってものこぎりくらい。
なんでもちょうどいいものがなければ作りたくなって、板を買って来て猫の爪研ぎ用ダンボールを入れる箱を作ってみたりする。(女性・40代) -
作るより、いらなくなった家具の分解に使うぐらい
(女性・50代) -
DIYというより、家の補修によく使っている。
また、家具の組み立てなどにも欠かせない。(女性・60歳以上) -
家具の修理、製作建屋の修理
(男性・60歳以上)
[8]無印良品のパーツについて
無印良品の交換パーツは23000アイテムあることを、知らなかったという人が約75%もいらっしゃいました。無印良品は情報発信の至らなさを真摯に受け止め、努力していかなくてはなりません。
2012年秋よりネットストアに掲載している商品に関しては別売りパーツがある場合は特別なマークをつけ、それをクリックすると詳細を見ることができるようになりました。2013年秋からはパーツのネットストアでの購入もできるように準備中です。ネットストアに掲載されていない商品に関しては店舗かお客様室にご相談いただくとお調べできます。以下の図をご覧ください。
N=1496
ネットストア掲載商品は
ネットストアに掲載されていない商品は
最寄り店舗かお客様相談センターへ //www.muji.net/contact/
[9]商品購入時に修理できるか考えますか
商品を購入時に、修理したりパーツ交換できるか考えるかは、とても気にする人は約23%にとどまり、まあ気にする、あまり気にしないを合わせると全体の約7割で、商品購入時にはあまり修理の事は考えていない傾向がみられました。
N=1496
無印の交換パーツについて
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最近はファストファッションや100円均一の雑貨などが多く、繕ってまで大事に使いたいと思うものが少なくなりました。だからこそ、本当に好きなものを手に入れて、大事に長く使っていきたい。自分で直せないものは交換パーツがあるとうれしいですね。無印に交換パーツがそんなにあるなんて知らなかった!
(女性・30代) -
無印さんにそんなに修理パーツがあるとは!たしかに電化製品は修理に出したことがあるが、それ以外はあんまり考えていなかった 。物を長く大切につくろいながら使うことは大量消費世代の私たちの課題でしょうね。長く使え、そして、ファミリーの人数によって変化が自在な製品(家づくりにもつながりますが。)どうぞ末永く作りつづけてください。コンシューマーの立場に立って商品を開発、製作されていることこそ、何も無くとも印(ブランド)になります!
(女性・30代) -
無印さんの交換パーツはパッキン類を購入したことがあります。口径があえば他メーカーさんのでも合うのですが売り場での買いやすさが決めてでした。替えの必要な商品の置いていたコーナーに置いてあってわかりやすかったのです。もうちょっと、替えパーツのよさをアピールしたらいいのに。と思います。
(女性・30代) -
無印で販売されている品物で、繕えるものは提示してほしい。また、繕い方法を添付してほしい。
(女性・40代)
[10]アンケート回答者プロフィール
1496人のプロフィール
年代は20代6.5%、30代34.8%、40代36%、50代15.8%、60代以上が6.2%です。無印良品の顧客構成比からすると、20代以下の若い世代の割合が低くなりました。回答者のうち男性は約2割ですが、50代後半になると約半数、60代以上になると8割強が男性で、年代が高い程男性の回答率が高くなりました。
職業は専業主婦が全体の4分の1であり、既婚率は65.8%でした。
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性別
N=1496 -
年代
N=1496
-
年代別の性別
N=1496 -
同居家族
N=1496
ご職業
N=1496
[11]まとめ
繕いに関する共感度はとても高い
「使い慣れたものを繕って使うことは心地よい」「物を長く使うのは自分のライフスタイルになっている」「繕いは節約になる」と、繕いに関するイメージは非常に肯定的でお手入れ派が圧倒的でした。印象的な繕い事例を伺ったところ、靴下の繕いから古い時計の修理まで、物への愛着に満ちたご意見が多数寄せられ、その過半数は回答者本人が繕ったものでした。また、包丁研ぎ、靴磨き、網戸の修理、自転車整備などの日々のお手入れについては、こまめに行うことへの共感度が高くなりました。
繕いに関する実行度を見てみると
実際の繕いの実行度をみるために、「裁縫道具」「ミシン」「靴磨き道具」「砥石」「工具」の5つの繕い道具を選び、その使用頻度と使い方を聞いてみました。裁縫道具はほとんどの人が持っていてよく使っています。ミシンは7割の人が持っていますが使用頻度はあまり高いとは言えません。いずれも、活用している人は「普段からさっと使える場所に置いておく」「定期点検する」などの工夫をしていました。靴磨き道具は平均すると所有率は高いのですが、中で20代は2割強の人が持っていませんでした。砥石は、持っていない人は全体の4分の1ですが、若い人ほど所有率は低くなります。工具も年代による所有率の違いはもっとも顕著で、年代が高い程よく使っています。しかし、平均的には年代が低い程繕い道具の活用度は低いのですが、若い人でも裁縫を趣味として楽しんでいる人もいますし、靴の手入れに凝っている人もおり、一概には言えません。
一方、どう繕ったらいいのかわからないという人、繕う時間的ゆとりがない人もかなりいます。また修理費が高い、修理してくれるところがないと思っている人も多く、繕いが思うように実行できない事情もあるようで、年代の若い人ほど繕うのが難しいと思っています。
無印良品の交換パーツは23000アイテムあることを知らなかったという人が回答者の4分の3もいらっしゃいましたので、情報発信の至らなさを真摯に受け止め、努力していく所存です。
くらしの繕いへの思い
「単純にモノとして直して使うだけでなく、ちょっと変えてみたり、良くしたりできるのが、繕うことの良さだと思っています。」「自分で自分のくらしが繕えると、すごく豊かな気持ちになります。お金がたくさんかかる遊びよりずっとおもしろい。」という声も寄せられました。繕いに関しては冊子くらし中心10号「繕う」で、皆様からお寄せいただいた日々のくらしの繕いの様子や、包丁研ぎ、靴磨き、かけはぎなど、繕いのプロの話も特集しています。是非ご覧いただき、くらしの繕いへの思いを共有できればと思います。
息子の黒いスポーツソックスの足裏が薄くなったので、内側から充て布をして赤い糸で刺子に縫いました。強度が増しただけでなく、赤い刺子がなんだかとてもうまくできたので気に入りました。足裏なので見えなくて残念なほど。
主人が家具職人なのですが、たまにお客様のご要望で、家を建て替える時に出た柱や欄間などを利用してテーブルをお作りしたりしています。お客様にとっては、育った家を壊す寂しさと新しい物がうまれる喜びを同時に感じられる、大事な「つくろい」なのだと思います。主人はあたたかな気持ちと同時に、モノ作りに対する緊張感を感じずにはいられないようですが。。。
息子が赤ちゃんの頃に使用していた小さな木の椅子。成長後、高いところの物を取るための台にしたり、アンテイークな雰囲気のある天然木の椅子なので、花を飾ったりしています。思えば19年目。。。古くなって常に修理しながら使っています。今は愛猫が気に入って嬉しそうに座っています。沢山の傷が幸せの証です。
住み慣れた家をリフォームすると本当に住みやすくなる。
おかあさんが若いころに使っていた革の手提鞄を譲ってもらいました。クリームクリーナーで汚れを落としてつやを出す革用のクリームを塗り、ほつれた糸を切り取ったらきれいに生まれ変わりました。使い込んだ風合いもありながらぴかぴかで気持ちがいい。丁寧にお手入れすることで長く使っていけると意識できたはじめての出来事です。
革製の靴は長く履くつもりで買ったものばかりなので、ワンシーズンごとに踵を打ち直します。場合によっては裏張りも。年々味が出てきて愛着が湧きます。
主人のお気に入りのリーバイスのジーンズ。どうしても、ヒゲの部分やボタンホールが破れて、何本ももう着れない状態。でも思い入れがあって捨てられない。1本2万円以上したのもあるし。こっそりミシンで補修して、プレゼントしてあげたら、とても喜んでくれました。もう一度、甦ったジーンズ。自分で補修したからかもしれませんが、そのジーンズをはく主人をみると、私まで幸せな気分になりました。
子供が保育園から絵本をもらってきた。ページのところどころに破れ目があり、背表紙と本体も切り離されてボロボロだったが、それだけみんなに読み込まれていたということ。長男も大好きな絵本だったので、破れた目は紙と糊で補強し、背表紙と本の本体の間も紙やテープでつなぎ、もとの絵本の形にもどした。子供は小学4年生になったが、今も我が家の本棚にあり、ときどき手にとって読んでいる。
子どもが大切にしているぬいぐるみですが、抱きしめすぎて、中の綿がぺしゃんこになり、ぬいぐるみが何度かやせてしまいました。脇の縫い目をうまくほどき、綿をつめました。また、ふっくらとし、娘が喜び、今でもまだまだ、大事に抱っこして約10年になります。そのぬいぐるみはもう家族同然なのです。
包丁を砥石で研ぎ、自分で料理を作り、切れ味に納得する。
亡くなった父の腕時計を母が使用していて、母も亡くなりその時計がタンスの中にしまってあったが、動いていなかった。かなり古いので、もう無理かと思ったが修理に出したら動き出した。今でもちゃんと時を刻んでいる。
学生時代から使っている足踏みシンガーミシンとロックミシンをを使い続けています。ミシンの革ベルトが切れたときはネットで購入し交換し、油をさしたりしながら使い続けています。ハサミのカバーもあちこち縫いつないで使っています。
趣味で弦楽器を愛用しているが、最古参がエレキベース。34年経過した。一部、ぶつけて一部塗装が剥げたり、糸巻き等の金属メッキが磨きで剥げているが、全て愛情込めて使用している証。大事に使えば、いつでも最高の音を返してくれるのです。車も、バイクも、革靴も、ありとあらゆる物に言えることです。
12年、22万キロ乗ったランクル。自分でオイル交換は勿論、車検やインタークーラーの交換。ライトの分解清掃。諸々。皮の鞄は、オイルをヌリヌリ。
自転車のチェーンやギアの洗浄と調整をしている。チェーンを洗うと抵抗が減り、注油することでよりなめらかになり、自転車通勤が楽になる。手間がかかり手が汚れる為か、殆どの人が洗浄をやっていないのをもったいなく思う。