研究テーマ

1981年 再生紙メモ帳

1981年 再生紙メモ帳

まっ白でなくても。

縦13.8cm×横10cm。手のひらにのるこのメモ帳は、いったい何人のお客さまの手に渡ったでしょう。一部の仕様変更はあったものの、発売以来28年にわたり、本体価格80円で売られつづけているロングセラーです。

メモ用紙はまっ白でなくてもいいのでは? 表紙に模様の印刷が必要だろうか? そんな疑問から生まれた、実質本位のメモパッド。表紙には無地のクラフト再生紙を、メモ部分には古紙の再生紙を使いました。

無印良品は誕生した時からずっと、パッケージやラベルに再生紙を使っています。しかし、古紙は高いのが常識です。コストアップしては何にもなりません。
調べてみると、15トン単位で仕入れてストックすれば安くなる、とわかりました。そこで、パッケージやラベルだけでなく、ポスターや文具などにも再生紙を使うことに。ひとつの素材の用途を広げることで、低価格を実現したのです。

その後、この方法は、衣料品の麻素材を照明のランプシェードに使うなど、さまざまな企画につながっていきました。