研究テーマ

1983年 ホテル仕様 スプリングマットレス

1983年 ホテル仕様 スプリングマットレス

プロの知恵に学ぶ。

睡眠は、時間だけでなく、その深さが重要と言われます。快い眠りのためには、マットレスの性能も大切な要素です。
この商品を手掛ける前年、私たちは「ホテル仕様フェースタオル」を発売し、その使用感と丈夫さで高い評価を得ました。そこでマットレスも、「眠りのプロ」であるホテルに学ぶことにしました。

ホテルのマットレスには適度な弾力性があり、体が沈まないようにつくられています。それにならって、当時の一般品よりも多い204個の太めのコイルを使い、支える力を強くしました。左右の側面には3個の通気孔を付け、寝ている間にかく汗を逃がします。包み込む側地には、肌触りがよく通気性のよい生成りの綿帆布を。こうして、シンプルで実用的なマットレスができました。

また、ベッドの枠をつけずマットレス単体で発売することで、使い方の自由も広がりました。お好きな生地やカバーで包めば、自分流のインテリアに。子供部屋に置けば、でんぐり返しやトランポリンのできる格好の遊び場になり、疲れたらベッドに早変わり。壁に立てかければ、部屋のスペースを広く使うこともできます。

その後、このマットレスに脚をつけた「脚付きマットレス」も生まれ、大ヒットしました。現在は、高密度ポケットコイルを使ったさまざまな仲間たちも登場。発売から27年間、改良を重ねてきたスプリングマットレスは、無印良品の代表的商品として多くの方々に愛用され続けています。