古木さんは大学院まで微生物研究をしていて、その技術を使って、「今すぐに役に立つ仕事をしたい!」と青年海外協力隊でコスタリカへ。そこでもやはり微生物のチカラを借りていたそうです。
中米のスイスと言われるコスタリカは牧畜が盛ん。しかし、その美しい自然がチーズ工場からでる排水で汚れてしまっていたそうです。それを、発酵のチカラを借りて汚染の原因物質だったホエーを発酵させて乳酸飲料の開発に成功したそうです。
隊員の任期後、帰国して発酵に特化した健康食品メーカーにて商品開発に取り組んで来たそうですが、利益追求だけでなく、一次生産者の思いを繋げるものづくりがしたいと退社を決意。
再びコスタリカに戻り起業し、7年半の歳月「MOTTAINAI」の精神と発酵の力を借りて規格外野菜や果物を使った商品開発と輸出をしていたそうです。
その後通訳として乗船したピースボートで地球一周を供にした仲間達と、「船を降りたら本当の意味での豊かな生活を実践しよう」とマリポ始動を考えたと言います。「マリポってどういう意味です?」とお伺いした所、
「マリポーサはスペイン語で蝶と言う意味です。一匹の蝶の羽ばたきは小さいけれど、みんなで力を合わせれば大きな動きになるかもと。地道な活動です。今では、みんな略してマリポって呼んでます」と。