代々受け継いでこられた自園は、お茶栽培に最適の山の斜面。昔ながらの方法で丹精込めてつくられるお茶は、年に一度、有機認定の厳しい検査を受け、その品質を保ち続けています。
中井製茶場の信念は、生産者にとって、そして何より「飲んでくださる方々の体と、環境にとってよいお茶を創る」こと。そのきっかけは、先代社長の中井さん自身が体内の残留農薬に対して大きな不安を抱いたことでした。
「このままでは人にとっても社会にとっても、そして未来にとってもよくないのではないか」その思いに駆られて始めたオーガニック栽培も、実際、数年間は生産量が三割にまで激減するという困難に直面されます。
軌道に乗ったのは、オーガニック栽培の挑戦から七年目のこと。畑や茶ノ木が元気になって生産量が飛躍的にアップ。関西銘茶品評会で入賞するなど品質の良さも認められた今、海外輸出も増えています。
この詩は、現在の圃場管理責任者の鈴木さんが、有機・無農薬栽培茶づくりを学び始めた当時、感じたことを書き留めていたものです。お茶づくりへの真摯な思いが伝わってきます。
「今もこれからも初志貫徹。体と健康にやさしい、皆さんが安心して飲めるおいしいお茶を届けていきたい。」 中井製茶場で働く皆さん一人一人のオーガニック栽培への挑戦は、これからもまだまだ続いていきます。