蛸は暖かい方を目指して北から泳いできます。北からの蛸の漁場での漁法は南三陸→籠漁、大洗・鹿島→底引漁、太東・大原は蛸壷漁。鹿島の水揚げから一週間後あたりで、大原の漁場に着き、漁が始まります。
蛸のエサは海老。大原は伊勢海老の漁獲量も高く、蛸が増えると海老が減るという事が起きてしまうそうです。伊勢海老を食べているから大原の蛸は美味しいとの一説もあります。
「蛸は殆ど水と繊維でできているから、如何に繊維を壊すかで柔らかくなる」のだそうです。茹でる際に、大根(ジアスターゼ)、緑茶(カテキン)を入れるなど、加工に工夫をこらしています。
蛸は茹でたら一旦硬くなり、更に茹でると繊維が壊れ、柔らかく煮えるのだそうです。80℃~90℃で茹で時間を45~50分茹でることで、柔らかさを実現しています。
「水揚げ時1kgが、茹で上り550gになってしまうけれども、蛸の柔らかさを美味しく味わってほしい」との思いで、美味しく柔らかく煮られた蛸は、学校給食でたこカレー・たこ飯にも採用されているそうです。