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キャンプ場最新情報 2003 掲載日:2003/06/06

津南キャンプ場 動植物最新情報NO.2

「自然観察に絶好のシーズンです」

タニウツギです。現在、場内ではいたるところで満開の様子をご覧いただけます。

 
春の味覚として人気の山菜に比べると目立ちませんが、この時期になると場内や周辺ではさまざまな花の開花や、動植物たちの姿が見られ、生態を観察するのにとても良い時期なのです。今回は現在、産卵の最盛期を迎えているモリアオガエル、および場内に生育するタニウツギの様子をご紹介します。



モリアオガエル


個体によって、鮮やかな緑や茶色に近い緑色の物もいます。ちなみに大きい方(下)がメスです。
 


樹木の枝に卵を産みます。卵からかえったおたまじゃくしは池に落ち、大人になるまで過ごします。


  モリアオガエル(森青蛙)は他の蛙に比べて産卵行動が変わっています。水面下あるいは、湿った所の樹木の枝などに産卵を行ないます。1匹のお腹の大きいメスの上に複数の雄が重なり合い、産卵行動を開始します。ほとんどが夜間に行われますが、曇りの朝方にも行われるようです。場内では、運が良ければFエリア周辺で見ることができるかもしれません。あいにく今回は産卵の様子を撮影することができませんでしたが、湿地周辺でモリアオガエルのカップルに何組も出会いました。卵を産みつける場所を探しているのでしょうか?



タニウツギ


小さな花がたくさん咲いています。その美しく咲く様子を見ていると、不思議と優しい気持ちになります。


  梅雨を迎える前に、場内でひときわ目に付くピンクの小さな花がタニウツギです。場内のいたる所で見ることができます。あまりの数にきっと驚かれると思いますよ。そんな可愛さあふれるタニウツギですが、その昔は若い葉をゆでてから干し、生活の糧にしていたそうです。


  さまざまな植物を見ることができるキャンプ場では、これから場内を歩けばいろんな発見に出会えます。植物・動物図鑑を片手に、初夏のさわやかな気候のもと、たくさんの素敵な発見を体験してみませんか。



  青い空に眩しい太陽が本格的なキャンプシーズンの到来を予感させてくれます。時折夜間にかけて冷え込むこともありますが、日中は25度以上になる日もあり、すぐそこまできている夏を感じさせます。ご来場をお考えの方は、汗をかいても風邪をひかないように、着替えやタオルは多めに準備されることをおすすめします。次回は本年度2回目となる「昔を食べる会」のレポートをお送りしたいと思います。ご期待下さい。

レポート:津南キャンプ場スタッフ 高橋 亮



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