キャンプ場最新情報 2004 掲載日：2004/07/23

周辺釣り場情報NO.3（津南） 真夏は源流帯で暑さを吹き飛ばそう！ (志久見川）

今まで楽しませてもらった中流域は、水温の上昇とともに魚たちにとっても私たちにとっても厳しい状況になってきました。梅雨明けからは水量の減少もその傾向に拍車をかけます。 真夏はより水温の低い、木陰の多い源流帯や沢筋に釣りのフィールドを移し、天然自然にひたるのも大きな楽しみです。今回はキャンプ場からもっとも近い志久見川の上流部を紹介したいと思います。

志久見川は長瀬・加用地区で釜川、北野川に分かれています。本流筋である釜川は鳥甲山北面を源流に横平川の支流を持ち、北野川は奥志賀東面から発し天代川の支流を持っています。それぞれの流れの中で釣りが楽しめる部分は渓相が厳しくわずかな区間しかないのが残念ですが、入退渓の比較的楽な箇所を拾い釣りすることによって楽しむ事ができるでしょう。 釣行ＤＡＴＡ 釣行日時 ： 2004年7月19日（月）7：00〜12：00 河川名□ ： 志久見川（釜川・天代川） 「キャンプ場よりの所要時間：30分（釜川最上流部60分）」 ） ※高水漁協 対象魚□ ： イワナ 天□候□ ： 晴れ 気□温□ ： 23〜28℃ 水□温□ ： 17℃ ハッチ状況 ： なし 使用ロッド ： ７フィート3番ロッド 使用リーダー ： 8feet6X 使用フライ ： カディス12番、テレトリアルパターン10番12番

流れへのアクセスは横平川合流点から。横平川に懸かる橋手前に駐車し５０メートルほど下って前子集落への橋が入渓点です。

この横平川も区間こそ100メートルほどですが、イワナが居着いていますのでロッドを振る価値があると思います。

釜川退渓点、烏帽子への橋です。右岸の橋脚際をよじ登ります。これより先はまったく退渓点がありませんし、大滝などが控えていますので谷をよく知った人の案内でもなければ入渓は控えたいものです。

釜川 最上流部の小滝です。滝は簡単に巻くことができるので、さらに上流に釣り上ることができますが、退渓点は他になく、川通しで戻って来なければならないのでご注意を。

最上流部への入渓は、秋山郷・北野を結ぶ車道の五宝木より３�qほど下流、ブルドーザーで均した駐車スペースが目印です。川に向かって５０メートルほどの藪漕ぎでゴルジュの上に出ます。この滝までわずかな距離ですが多くのイワナと巡りあえると思います。退渓は滝下左岸を上り３０メートルほどの藪漕ぎで車道に戻ることができます。

場所は変わって天代川、坪野集落の橋上流の様子です。ブッシュが激しくキャストに苦労はしますがイワナの居着くポイントがはっきりしていますので楽しめると思います。林道は狭いので駐車スペースを確保できたらその近辺を釣り、さらに上流へと同様に移動して・・・という方法も有効かと思います。

釜川のイワナ

天代のイワナ

ヤブカンゾウの花。緑が濃い夏の道端、一際目立つオレンジ色がとても目に付きます。濃厚な香りと華やかな姿のヤマユリが咲くのももうすぐです。

鄙には希な？由緒ある「北野天満宮」。学問の神様に思わず良い釣りをお願いしてしまったのは私だけではなかったようです。

釜川は出浦地区から烏帽子地区までと秋山郷・北野を結ぶ道路と再接近する最上流部の２カ所。北野・野沢温泉を結ぶ林道と並行する天代川の坪野集落から上流にはイワナも多く生息し、楽しめる区間となっています。北野川は渓相は良いのですが上流で発電用に取水され釣りは望めません。暑い夏を迎えるこの時期は、少し足を伸ばして源流域を楽しんでみてはいかがでしょうか。

	□レポート：津南キャンプ場フライフィッシング講師　手塚 太一氏

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