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アウトドア教室レポート2002

掲載日:2002/10/04
MUJIアウトドアクラブ主催
アウトドア教室レポートNo.12

教室名:「小枝でアートクラフト」教室
開催日:2002年9月22日(日)
実施場所:無印良品津南キャンプ場
講師:手塚太一 氏
  ここ数週間で朝晩の気温もぐっと下がり、背丈よりも高く伸びたススキが穂を広げ、周辺の木々もうっすらと色付き始めています。そんな秋の深まりが肌で感じられるキャンプ場で、身近にある小枝などを使いクラフトをお楽しみいただく「小枝でアートクラフト」教室を開催しました。


  まずは作品のベースとなる木の板に、どんな作品にするかをイメージすることからスタート。キャンプ場のいたるところで揺れるたくさんのススキや、薬師湖を泳ぐニジマスをイメージしたりとさまざまです。今回は大人の方が多く参加されており、作品をぜひオリジナルのインテリアにしようという考えの方が多かったので、始まると同時に、夢中になられていたようです。


作品のレイアウトを考えています。どんな作品が出来上がるのか、楽しみです。


  初めは肩に力が入り、アイデアが思い付かず苦戦されていた方もいらっしゃいました。そんな様子を見ておられた手塚先生が、「大胆にかつ自由に勢いでやってしまいましょう」と声を掛けると、すぐに緊張の糸がほどけたようです。お互いのアイデアなどについて、おしゃべりをする余裕も出てきました。


時間が経つにつれて緊張も解け、皆さんでワイワイとおしゃべりしながら楽しんでいらっしゃいました。


  大体のイメージが固まれば、さっそく材料集めです。キャンプ場は材料の宝庫。緑をかき分ければ、あっと言う間に両手に余る材料を採ることができます。材料が揃えば、あとはイメージしたものを木の板に描いていくだけです。参加された青柳さんは、山伏山をイメージされ、山をバックにネームプレートを作られました。元気な岩崎れなちゃん、りさちゃんは、森に囲まれた自分のお家をイメージ。上々な仕上がりで、ふたりとも大満足の様子でした。そのほかの皆さんも、自然の中で作品のイメージを膨らまされたためか、キャンプ場からの美しい展望や、動植物たちを描かれている方が多かったようです。


薬師湖で魚釣りをしている様子です。トンボが秋の風情を醸し出していますね。
 


枝を組合わせた屋根がポイントの、素敵なお家が出来上がりました。


  このクラフトアートの面白みは、どれだけ自然の枝の形や風合いをそのまま利用できるかによります。同じトンボでも、枝のどの断面を使うかや、使う枝の色や風合いによって雰囲気が変わってくるのです。今回参加された方の作品も、色や形はさまざまで、それぞれの個性が光る作品がたくさん出来上がりました。


  最近では、身近にある枝や葉っぱなど、自然を利用して遊ぶ機会も少なくなってきました。だからこそ、キャンプ場へご来場いただいた際は、サイトの周囲や道端を見てみてください。落ちている木や葉っぱを材料にクラフトをお楽しみいただきながら、自然の温かさを実感してみませんか?

レポート:津南キャンプ場 教室担当 末岡 寛隆



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