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アウトドア教室レポート2002

掲載日:2002/10/25
MUJIアウトドアクラブ主催 アウトドア教室レポートNO.13

教室名:「キノコ採りとキノコ汁作り」
開催日:2002年10月14日(月)
実施場所:無印良品津南キャンプ場
講師:清水迪夫氏・味菜の会
  津南キャンプ場では、間もなく紅葉がピークを迎えようとしています。山々を色とりどりに包み、目を楽しませてくれる一方、紅葉の下にはもうひとつの秋のお楽しみが静かな賑わいが見せています。秋の山菜「キノコ」です。今回の教室では、キノコの採り方はもちろん、採れたてキノコをふんだんに使ったキノコ料理を一緒に作りました。


  今回ガイドをしていただくのは、津南町の自然調査などもされている清 水先生です。一人で入ると戻って来れないような外れた藪の中へと、キノコを求めて分け入ります。スギ林、ブナ林に囲まれたキャンプ場は、キノコ採りにはうってつけのロケーション。袋を片手に、まるで宝探しの気分です。ただキノコには、慣れている地元の人たちでも食べられるか、食べられないかの見分けのつかないものが数多くあります。見た目で美味しそうだと判断をして、食べてしまうと大変です。皆さん、先生の説明を真剣に聞かれていたようです。



山の紅葉ももうすぐ見頃を迎えます。緑の葉が、赤や黄色など色とりどりに衣更えをし、目を楽しませてくれます。
 


薮の中の道なき道を分け入って探します。今日はどんなキノコが見るかるのか、期待に胸が膨らみます。


  最初は先生の後を追うように探していた参加者の皆さん。先生が「人の 後を着いていっては、先に採られてしまいますよ」と話しかけると、それ ぞれ自分の目で探し始め、夢中になっていらっしゃったようです。しばら くすると、あちこちで「あったー!」という歓声が! のぞいて見ると倒 れたスギの木に、白く大きなスギヒラタケ力が群生しています。ひとつず つ形が崩れないように採る皆さんの顔は、自分で見つけた喜びに溢れてい ました。今回の収穫はスギヒラタケが主でしたが、キャンプ場周辺にはナ ラタケ、クリタケ、シモフリシメジ等が顔を見せています。



香りも良いスギヒラタケ。主に杉の木に群生し、枯れたり腐ったりしている倒木に良く見ることができます。


  キノコ採りが一息すれば、早速とれたてのキノコを調理します。まだ土 の付いたスギヒラタケを水で洗い、さっとお湯に通してわさび醤油でいただきます。ひとつ口に入れると、お店で買ったものでは決して味わえない、キノコ本来の食感や味を楽しめます。さらにマイタケ、シメジ、エノキなどがたっぷり入ったキノコ汁も作りました。天然のキノコなのでダシを入れずに醤油とお酒のみでも十分旨みが出るんですよ。ほかにも天ぷらや油炒めなどたくさんのキノコ料理を作りましたが、あっという間に平らげてしまうほどおいしかったです。山歩きで疲れていた皆さんも、おいしいキノコ料理で元気を取り戻していたようです。



とれたてのキノコで調理開始です。まずは土をとり、水を洗ってきれいにしてから。みんなで協力しました。
 


マイタケやシメジなどのキノコがたっぷり入ったキノコ汁です。ダシを使わないから本来の旨みを味わえます。




シメジとスギヒラタケの油炒め。香ばしいキノコの香りがあたりに漂い、食欲がそそられます。
 


歩きまわって疲れた体を、アツアツのキノコ汁が癒してくれます。あまりのおいしさに何杯もおかわりする人も。


  季節の移り変わりをはっきりと目にすることができる秋は、自然をより身近に感じやすい季節です。キャンプ場では1年で一番短く、そして美しい季節である「秋」を、ぜひ満喫しにいらっしゃいませんか。

レポート:津南キャンプ場 教室担当 末岡 寛隆



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