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キャンプ場最新情報 2007 掲載日:2007/03/23

カンパーニャ嬬恋キャンプ場便り NO.1

春の支度がはじまりました

バラギ湖畔のサイクリングロードにも笹が顔を出しました。

 

暖冬の影響により雪解けが早まり、春の足音が近づいてきました。白銀の世界だったバラギ湖の氷が半分ほど解けて水面に波風が立ち、褐色の土や常緑の笹が姿を見せ始めています。

季節が着々と春支度に向かっている頃、地元の加工所では本格的な農作業準備を始める前に、毎年恒例行事の「味噌作り」をしています。今回は、その模様をお伝えしたいと思います。






「味噌作り」は、3日間かけての共同作業です。

<1日目>

大豆を一晩水につけて、ふやかしておきます。お米を炊いて、麹菌をまぜて保温し発酵させます。


畑で収穫した大豆にたっぷり水を吸わせます。
 


麹菌は、納豆菌・ヨーグルト菌にたいへん弱いので、作業前に納豆・ヨーグルトの飲食は厳禁です。


<2日目>

お米をほぐして、保温機にいれて発酵をさらに促進させます。


麹のいい匂いがプンプンしています。


<3日目>

ふやかした大豆を煮てから、発酵したお米と混ぜてミンチ状にします。そして、酒・塩を混ぜて完成!と思ったら大間違いです。樽にいれて1年間ゆっくりと熟成させて、ようやく完成です。


巨大鍋で煮た黄金色の大豆。
 


今はミンチ機ですが、昔はすり鉢を使っていたそうです。




塩・酒を混ぜてなじませます。
 


できたてホヤホヤのお味噌。




樽にいれて、次に会うのは1年後。しばらくの間、お別れです。


熟成方法がポイントで、各家庭により保存場所が違うので気温・熟成速度等が変わり、味も変わるそうです。そこから「手前みそ」という表現が生まれたとか。


全国に多様な味噌があるのは、各地の風土・気候の影響を受け、熟成方法などが異なるからなのです。「味噌作り」は大変な仕事だけれども、地元の方々は慣れた手つきで作業を進めると同時に、口もよく動き、そして、よく笑う。


「みんなで作業すれば楽しいよ。」と言っていたのが印象的でした。


ここは昔からの情報交換の場所であり、大切なコミュニケーションの場でもあるのだと思いました。こうして、代々伝承されていくことを実感。ある方に「お味噌を手作りできるなんて、贅沢ですね。」と言ったら、「買う方がよっぽど贅沢だよ。」と一喝されました。


そんな、スローフードであるお味噌(昨年度仕込み)を今年の営業開始日(4月28日)に開催するオープニングイベントでご用意できるよう企画しています。お楽しみに!


※最後になりましたが、今回取材にご協力いただいた地元の皆さまにお礼申し上げます。ありがとうございました。




レポート:カンパーニャ嬬恋キャンプ場スタッフ 渡瀬 達生



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