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キャンプ場最新情報 2002 掲載日:2002/10/11

動植物最新情報NO.9/津南キャンプ場
「風情豊かな秋の草花に目を向けてみませんか?」

  前回お知らせしましたように、キャンプ場内および周辺では、もみじやナナカマドなどがすっかり赤く染まり、本格的に秋の装いを見せるようになっています。そんな中、「秋の七草」の仲間でもある「ススキ」が、穂をいっぱいに広げ、キャンプサイトや道路の両側を黄金色で包んでいます。そこで今回は、秋の趣を感じさせてくれる草の中でも、場内でも特によく見かけることができるススキ、クズを中心にご紹介します。



津南キャンプ場の秋の草花の様子をご覧ください。

ススキ(薄・茅)


 



「秋の七草」では「オバナ」の名前で親しまれているススキ。キャンプ場ではサイトや道路など、いたるところで見ることができます。秋の深まりとともに、夏とは様相をがらりと変え、場内を黄金色に開いた穂で包んでいます。工芸品や屋根を葺く材料としても幅広く活用されるススキ、ぜひキャンプ場でゆったりとくつろぎながら秋の風情を楽しんでみませんか。



クズ(葛)


 



  同じ「秋の七草」の仲間である「オミナエシ」や「フジバカマ」に比べ、キャンプ場内やキャンプ場へ続く道路の脇に群生している様子をよく目にします。クズは昔から親しまれており、様々な唄に詠まれているほか、若芽や花を食用として使われてもいたそうです。根から取れた澱粉で、現在でも奈良県などで葛粉を作っているそうです。残念ながら花期は過ぎてしまいましたが、この時期は大地に根をはり青々とたくましく伸びる様を、ご覧いただけます。


  秋の七草には、その名の通りあと5つあります。「オミナエシ(女郎花)」、「フジバカマ(藤袴)」、「ナデシコ(撫子)」、「キキョウ(桔梗)」、「ハギ(萩)」です。ススキやクズほど、場内で見かける機会は少ないですが(残念ながらキキョウは見ることができません)、もし見つけた時にはぜひじっくり観察してみてください。センターハウスのライブラリーには植物図鑑もありますので、そちらもぜひご活用ください。


  七草をはじめ、秋の草花たちは、ほかの季節のものより「風情」や「情緒」を感じさせるものが多いのではないでしょうか。この機会に普段なかなか見ることができない植物たちに目を向け、ぜひ秋の趣を肌で実感してみませんか? この時期、最高気温は20℃前後まで上がる日もありますが、朝晩は10℃以下まで冷え込むこともあります。ご来場をお考えのお客様は、防寒対策をお忘れなくお願いいたします。

レポート:津南キャンプ場スタッフ 高橋 亮



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